森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

麒麟がくる 第三十六回「訣別」

2020-12-14 01:02:21 | ドラマ (大河)

泣きながら光秀は義昭の元を去って行きました。

二人で理想の世界を作る事を夢見て語り合ったのは遠い昔。もう帰らないのです。

あんなに全力でお支えしようと思っていたのに、信長と戦うとあっては、その想いは叶わなくなってしまいました。

「力を持てば、貧しき民を救える。」と理想を語っていた義昭だったから、光秀も夢を見る事が出来たのだと思います。

出来もせぬ剣術を付け焼刃のように習い、家来たちが遠慮して勝たせてくれているとも知らず(または本当に弱いのか)、無謀にも光秀に手合わせを命じてきました。険しい顔で拒む光秀でしたが、楽し気に無理やりやらせて、全く歯が立たないとムキになっていた義昭には、本当に不安にさせるものがありましたね。光秀も変わっていく義昭に悲しいものを感じていたようでした。

光秀の剣は達人云々よりも、戦場で人を殺めて来た殺人剣なのです。それさえもその時の義昭には思う事もなかったのでしょうか。

このようなシーンを見る時、私も思うのです。

人から影響を受けたり学んだりすることは良い事だと思います。ただ人は己以外の武器を持ってはいけないなと。

私は私であり、私として生きていくと言う事は大切な事なのかも知れないと、強く思うシーンでもありました。

 

今はまだ描かれてはいませんでしたが、訣別はもう一つあったかも知れません。駒と義昭は、やはり夢を語り合って結ばれていました。貧しい人々を助けるための何かを作ると言っていましたよね。大きな構想の建物でした。少しずつやれば良いではないのかと、駒はセッセと義昭の所へお金を運んでいました。その二人の夢を叶えるために。だけどそのお金で鉄砲を買ってもいいかという文が届くのです。

ダメに決まりでしょ !

 

でも駒が許そうが嫌がろうが、どうせ買ってしまうのだろうと思います。この二人の事は次週以降に分かると思いますが、これで二人に別れが来るのかなと、感じてしまいました。

一方、光秀は坂本城に熙子を連れていきます。二人で天守から琵琶湖を眺め、水に浮かんでいるようだと語り合う姿は微笑ましかったです。城を最初に妻に見せたかったと言う光秀は、良い夫ですよね。

感想が時系列を遡っているような感じですが、信長の夢は、まさに正夢になりかかったような夢でしたね。

武田がとうとう上洛・・・・!

私はその時、「おんな城主直虎」で今川義元の母の寿桂尼が、武田信玄を取り殺すと言うエピが好きなので、思わず脳内リンクしてしまいました。

 

そして光秀はとうとう殿中に上がりますが、あれだけウヤウヤシク勿体つけられると、お声だけ聞いても、思わず「ははぁ~」って頭を垂れたくなるなぁと思いました。信長もその雰囲気に飲み込まれたのではないかしらと思ってしまいました。

なんたって成り上がりの田舎侍・・・・・ムニャムニャ・・・。

だけど次週のタイトルは、怪しい感じ。

楽しみですね。

 

コメント (2)
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