12月4日に映画館にて鑑賞。
はっきり言って、予告編にやられてしまいました。
「落ち着け ! 犬養 !」と高千穂のビンタが飛ぶシーン・・・・・ !!
あのシーンを見た時に、私は思わず、この映画に描かれる犯罪の恐ろしさに打ち震えてしまう自分を想像してしまったのです。
そして期待いたしました。
が、・・・・・、それは思い込みでした。
勝手に思い込み、期待値をあげた私が悪うございました。
あのシーンは・・・・というネタバレ感想は後程書くとして、ネタバレじゃない部分の感想を最初に書きます。
まず最初に、褒めたい所・・・。
テーマは重く、刑事たちは殺人鬼と堂々と位置づけるけれど、私は少々迷う所だなと思いました。私は近頃、安楽死に対して気持ちが揺れるようなこともあり、この物語の核心の部分の感想は難しいなと感じました。
ただ法を守る者たちは、確固たる信念を持たなければやっていられませんよね。
命の潰える者の命を利用して、自分の殺人要求を満たしているだけだと・・・。
導入の部分から途中までは、なかなか面白かったです。
次にあまり褒めたくはない所。(注:あくまでも個人の感想です。)
なんだか、この犬養刑事、韓国映画の刑事ものに出てくる刑事みたいー。
私は韓流ドラマが好きになる前から、韓国映画は結構好きな方だったのですが、特にサスペンスは、そのストーリーの奇抜性から、かなり認めているんです。だけどそこに出てくる刑事たちの、怒鳴る殴るのキャラは、どちらかと言うと我慢して見ているのです。
「ふん。日本のドラマや映画だったら、こんなの出てこないわよ。」と、私は時々そう思って見ているのです。
だから犬養刑事を見た時に
「アーア、出てきちゃった。」と思いました。
映画サイトの評価もあまり高くはありません。それはドクター・デスとのもっと恐ろしい攻防を想像していたからじゃないのかと、私は思ってしまいました。
ただ、もうこの二人のバディのお話は、もう見たくないかと言うと、そうではありません。北川景子の高千穂はカッコいいし、綾野剛の犬養も気になる存在です。
美男美女カップルの刑事バディ。私は良いと思います。
でも出来たら、その時は、お話は後半までドキドキが続く展開でお願いします。
以下はネタバレ感想です。
私個人が、あまり好きではないお話の展開は、刑事自体が標的ってやつ。
ドラマでも、その展開が出てくると、ちょっとがっかりしてしまう方です。
「落ち着け犬養 !」
そりゃ、家族が拉致されて殺されそうだと思ったら、誰だってジタバタしちゃいますよね。ああ、これだったのかと思ったら、ドーンとテンションが落ちました。
ドクター・デスだって、偉そうな事を言っていたって、こんな事をしちゃったら、刑事たちが言うように、単なる殺人鬼になってしまったように思いました。
依頼されなくては手を出さないと言う鉄則だけは守っていたようですが、少女を盾に犬養を呼び出し殺害しようとしたところは、なんかいただけませんでした。
しかしながら、めぐみ役の木村佳乃さんは凄く良かったです。
特に最初の地味な化粧(もしかしたらノーメイク設定なのかも。)の時。実は誰なのか分からなかったのです。
知ってる女優さんだけど、誰だったけかなぁと思ってしまいました。(笑)
こんな風に騙される、それがサスペンスの醍醐味なので、そこのところは嬉しかったのですが、でもまあ、ドクター・デスはこの人だなと言うのは、みゅにゃみゅにゃ。
この映画が今年最後の映画館で見た映画になるのか、そうでないのか微妙な所です。