森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「当たりまえだのクラッカー」と世界の片隅で呟いてみる

2010-02-20 12:04:22 | 同じ時代の船に乗る

 実はワタクシ、駄洒落って好きじゃありません。なんとなくおじさんっぽいから。それでも、時にはつい思いついて、言って見たくなる時もあります。そんな時「なんちゃって」と言う言葉を最期に入れて、大いに照れてしまうのです。

そんな私でも、ふと思い出し、使ってしまったと言うか、物凄く言ってみたくなったのが、この「当たり前だのクラッカー」。

これ、駄洒落じゃないよと叱られそうです。分かっています。チョー有名なキャッチコピーです。(それも微妙に違う?)

でもこれ、使う時同じように照れてしまいますよ。

と言うか、今、使う人なんかいないんですよね。でも、きっと昔は猫も杓子も使っていたんだと思います。普通に「当たり前」と言う言葉を死語にするくらい。イヤ、これ想像で、本当のことは知りません。

だけど、思い出すと使いたくなってしまう、懐かしい言葉です。現にこのブログでも使っていました。

それはこちらです→「毎日一万円生活

 

 18日、藤田まことさんが亡くなっていたというテロップが流れました。

私は昔から「必殺シリーズ」のファンで、いつか「好きなものがある幸せ」と言う記事の流れで書いてみたいと思っていました。でも、あれやこれやと長くなってしまいそう(また)なので、またいつかと先延ばし中だったのです。 だけど、ドラマ記事の中で「必殺仕事人2009」の感想を短く書きました。そこでけっこう書きたかった事をさりげなく言っていたかもしれません。

短いので再掲させていただきます。

 

  そして昨日は「必殺仕事人2009」。
なんて言うか、凄く面白かったです!!
表現力が乏しいと言うか、細かく書くのが面倒になってきたので「!!」で誤魔化していますが、映像美と音楽に惚れちゃうよ、もう~。
キャストも全員芸達者な感じで良かったです。それに衣装も本当に素敵ですね。けなす所はほとんどないので、私はかなりの「必殺」好きなのかもしれません。

最終回では、小五郎の同僚で気の良い伝七の死が悲しい。
主役の座を明け渡してはいる主水ですが、やはりその存在感は大きいですね。仕事をする時の登場の仕方が、彼が一番怖いかも知れないとふと思いました。
いかにも普通のおじさんが、低い声で闇の中から「~様」と現れる。
なんだか死神登場と言う感じがしました。

経師屋の涼次のセリフ
「とりあえず地獄で待っていろ。またそこで殺してやるから。」
凄いですね。このセリフを書いていた時ライターさんはフフフと笑ったに違いありません。
と、ここだけ読まれたら、私ってなんだか危ない人に思われそうなので、もう終わりです。

「必殺仕事人2010」お待ちしています。

 

>「必殺仕事人2010」お待ちしています。
だけど、主水はいない・・・・

上記の繰り返しになってしまいますが、歳を取って枯れた主水は本当に良かったのです。彼にも(中村さん)にもいろいろな時代があって、どの時代も好きでしたが、ラスト(になってしまった)主水の仕事人ぶりは最高でした。

 東山の小五郎は全身から、その恐怖が伝わってきます。触れれば切れてしまう凶器のように。
だけど、主水からは殺意が感じられないのです。ゆえにターゲットになってしまった者は、油断して、時には見下して、その間合いに入ってしまうのです。
そして、「さあ、私は今あなたを殺しますよ」と言うサインなく、いきなりドスッといく・・
美意識のない美学がそこにはあって・・・

ああ、だめですよ。こんな事を「堪りません」などと書いていると、やっぱり私が危ない人みたいですよね~。

ああ、と思って両手で顔を覆ったら、そのまま思わず涙が出ました。

仕方がありません。だって、お付き合いが長いのですもの。もちろん、役者様とそれを見る人としての付き合いと言う意味です。

うっすらと涙ぐんだその目を拭ったら、遠いかすかな記憶の扉が開きました。

それは舞台の上のお堂の扉。妙に明るい舞台です。
その扉からバッと出てくる時次郎。

「良かったよ~。お芝居、いろいろ。」

一瞬浮かんだ映像は、すぐに消えてしまいました。

仕方がないので、こっそり自分で呟いていました。

「あたりまえだのクラッカー」

 

藤田まことさんのご冥福を心からお祈りいたします。今までたくさん楽しませてくれてありがとう。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2月19日(金)のつぶやき | トップ | 2月20日(土)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

同じ時代の船に乗る」カテゴリの最新記事