森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「てにあまる」を観ました♪

2021-07-13 01:26:27 | 観劇・コンサート日記

6月の最後の日、

「今月は、何もお芝居を見ていないな。」と思いました。なんだかそれも寂しいなと思いました。

それで、「そうだ、今日こそあれを見よう」と、時間を作ってwowowで放送してくれて録画してあった「てにあまる」をとうとう見る事にしたのです。

 

私、ちょっと吃驚しました。

このお芝居は、時期的に劇場に行って観るとは最初から思っていませんでした。そのせいだったからか、ずっととんでもない間違いをしていました。

つまり、このお芝居はコメディであると思っていたのです。

「とりあえず、お父さん」のような。

柄本明さんとの再びのタッグだったからでしょうか。

ところがまったく違かったのです。

※ とりあえず、ものすごく楽しかった「とりあえず、お父さん」の感想は→「とりあえず、お父さん」、見てきましたよ~♪です。

 

私は思いました。

しみじみと。

最近、この「しみじみと」という言葉を多用していますが、あれやこれやと深く考えてしまった作品に出合うと、時には苦しくなる時もありますが、やはりそういう作品に巡り合えることは、素晴らしい事だなと思います。

しみじみと、最初に何を思ったかと言うと、この藤原竜也と言う人は、本当に俳優として強い人だなと思ったのです。

この鳥居勇気という男を、繰り返し演じるたのですから。この壊れていく男を。

ふと私は思ってしまいました。「バットマン/ダークナイト」のジョーカー役だったヒース・レジャーの事を。彼はひと月もホテルの一室に引きこもって、ジョーカーの役作りをしていました。

彼がこの役を引き受けた時、やはり前に同じ役をやったジャック・ニコルソンが、彼に精神的にやられないように気を付けろとアドバイスをした話は、ヒースが亡くなった時には、かなり言われていた事ですね。

役者さんは、心の中で、自分の鎧を付けたり外したりして調節しているのかもしれないですね。

 

こんな話を書いたのは、この役を、毎日毎日演じていて、彼は大丈夫だったのだろうかと、思わず思ってしまうような過酷な役だったと思ったからです。

あらすじは画像の下です。

 

 

あらすじは、

【一人で暮らす老人(柄本明)の家に、 男(藤原竜也)がやってくる。 老人は戸惑うが、 その男は老人を家に連れて帰り、 二人の奇妙な同居生活が始まる。
男はベンチャー企業の経営者であり、 部下(高杉真宙)が彼を支えている。 部下は男の家を訪れ、 見知らぬ老人がいるのに驚く。 男は「家政夫だ」と老人を紹介する。 部下は男に対して盲目的な憧れと畏れがあり、 素直に信用する。
ある日部下は、 男の別居中の妻(佐久間由衣)を連れてくる。 妻は男と離婚をしたがっており、 その話し合いのためだ。 家政夫の老人に対して怪訝な目を向ける妻に、 老人は不敵な笑みを浮かべる。
妻と部下の関係を疑い、 壊れていく男。 その様子に心が離れていく妻と部下。
男と妻子の間には何があったのか。 そして老人しか知らない、 男の過去の真実とは何か。
これは家族をやり直そうとする物語。
あるいは、 家族を終わらせようとする物語。】

 

その環境しか知らなければ、それがその人の世界です。

父に殴られて育った子供が、同じように「しつけ」と称して我が子を殴ってしまうのは、それがその人の世界だからなのでしょうか。

ところどころで差し込まれる、アプリの兄との会話や、嘘か真実か分からない佐々木の話で、その日に何があったのかが分かっていくのです。

彼に向けられた愛を感じず、悲しい物語だと思いました。唯一、彼を親のように無条件に愛していたものの愛に気がつかず・・・・・

それでも、この物語に光はあったのでしょうか。

凄く見逃しが多いような気がします。

録画はどんどん見て、さっさと消そうと思っているのですが、もう一度見なければ、よく分からないような気がします。

舞台は一期一会。真剣さが違うからか、こんな風には思った事はありません。逆に言えば、録画でお芝居を観ると、繰り返し見て奥を深めるという事が出来るかもと言う点が、良い所なのかも知れませんね。

だけど竜也節炸裂。

繰り返し見る事は、物語の内容的に少々辛いような気がしますが、チャレンジしようと思います。

 

 

画像とあらすじはこちらからお借りしました。→こちら


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