ある時は「バリー」そして時には「ダイモン」、ベネチアでは「ミューズ」。
だけれど誰も彼の本当の名前を知らない。
「兄さん 兄さんがいなくなってから オレの名を呼んでくれる者は誰もいない」
そんな彼の孤独を垣間見せて、今月も物語の幕が開きました。
なんと時代は遡ってvol.1で語られていた、ベネチアでの音楽祭でのお話に。
時は、1958年1月。
「なんでこんな寒い時にベネチアなんて行くんだよ。」とアランがイキイキと語ります。
ああ、良いなあ。
私はそう思いました。
生きていく道はただ進んでいくだけ。
時間は後ろへと追いやられて行くだけ。ビュンビュンと。そして人と出会い別れていくだけ。
だけど物語の中の彼らは、時の中を行きつ戻りつするのです。
そして当たり前のようにアランは存在していて、なぜか胸がキューンとなるのでした。
月刊flowers(フラワーズ) 2018年 08 月号 [雑誌] | |
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以下はネタバレしています。
ファルカが恐れるダイモンを今ではパートナーとなったブランカは、まったく恐れません。
「無知な誰かが芸術を何度殺しても 美しい芸術は その力でよみがえるわ」
って、凄い名言で、かっこ良すぎます。
「私があなたを守ってあげる。」とファルカに言うブランカ。
二人は良いパートナーになれましたね。
ダイモンは大老ポーといったい何があったのでしょうか。
男ばかりのルチオ一族のサルヴァトーレと、昔想いを寄せていたかも知れないエステルの娘ジュリエッタとはどうなるのか。
「ジュリエッタは君への贈り物さ」って、怖いですね。何を考えているのだ、ダイモンは。
そう言えば、私、最初サルヴァトーレとオットマーおじさんの違いがよく分からなくて混乱しました。同じ一族だから仕方がないですよね。
じっと見ていたら分かりました。ポイントはネクタイでしたね♪
なんだか私まで、このコンサートが楽しみになってきました。
ホフマンの舟唄、彼らはどんな風に歌うのでしょうか。
あっ、そう言えば「ロビン・カー」の名前が出てきて、またも胸がキューンとなったのは、私だけじゃないと思います^^