森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

記憶の中の「モネ展」

2015-12-05 02:38:05 | 思いつくまま

現在開催中の「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」の記事ではありません。

開催中の「モネ展」の記事はひとつ前の→「『モネ展』に行ってまいりました。」 です。

 

人はなぜ日記を書いたり、写真を撮ったりするのだろう。

それは自分の中の記憶保持の手助けをしたいがためではないだろうか。

もちろん日記などには、書いて自分の心の整理をすると言う、違う役割を果たす時もある。

写真などは美しいものなど、自分のものにしたい衝動を二次元に転嫁させて得ると言う場合も多々あると思う。

また芸術の追及と言う場合もある。

だけどやっぱり、日常的レベルで思うには、一番の役割は記憶保持の手助けだと私は思うのだ。

 

絵画展などに行くと、私は決まって絵葉書などを買い求める。壁に飾ったり友達に送ったりと言う場合も時々はあるが、概ねは単なるコレクションである。

昔はその絵ハガキコレクションを見返して楽しむと言う事をしばしばやっていたのだが、最近は「買って安心」と言う自己満足止まりの事も多かったと思う。

 

「モネ展」の記事を書くにあたって、ふと、昔も行ったのではないかとその絵ハガキコレクションのフォルダーをめくると懐かしいそれらが数枚出てきたのだった。

すっかり記憶の底に沈んでいたのだが、その葉書の中の絵を見ていて、遠い記憶が蘇ってくる。

 

昔は今のような売店でグッズを売っていたのではなくて、特設の場所で帰り際に絵葉書などを売っていたのではなかったかな。

それらを買い求めている間、外で待っている夫の姿が蘇る。

「モネ展」は彼と行ったのだろうか・・・・?

 

ああ、昔はお芝居にも展覧会にも一緒に行ったな。

結婚してから、彼はある日こう言ったのだ。

「本当はみんな面倒だから、芝居も絵画展にも行きたくないんだ。」

あーあ、それ、結婚する前に言って欲しかった。

 

しかし、これは本当は誰と行ったのか。もしかしたら絵画展をはしごして疲れ果てたあの時かしらー。

さっぱり分からない。

それもそのはず。

この西洋美術館で行われた「モネ展」は1982年、今から33年も前の事なのだもの。

ああ、年がばれる・・・・・。

 

でもこのチケットを見ると

 つい最近の事のような気がする。

 

トップ画像は、今回の「モネ展」では見る事が出来なかった、前半展示の「印象・日の出」

私は33年前に、一度見ていたのだ。今回も心惹かれた「サン・ラザール駅」は再会だったと言う訳。

実はひとつ前の記事の、その「サン・ラザール駅」の絵の画像は、1982年に買った絵葉書を写したものだったのだ。

その時のコレクションズ。

 

 

 

 

 

 

 

しかし・・・・・

これからは記憶の喪失との戦いだ。

思うには、画像や記念品のみの記憶保持と言うのはこれからは困難になってくると思う。やはり言葉は大切だと思う。

 

 

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