森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

新しい時代を生きる

2019-05-02 23:36:48 | 思いつくまま

かつて私は何かのニュースなどで、とある女性などを紹介する時に

「明治・大正・昭和を生きた。」と言う言葉を聞くと、なんてカッコいいのだろうかと思っていました。

三つの時代をまたがって生きるなんて、なんて素敵な事だろうかと思っていたのです。

もしも100歳生きたとしたら、明治は45年大正は15年ですから、維新の時に生まれても、関東大震災も経験してそしてそれから太平洋戦争の終わりを経て、東京オリンピックを見ても、まだ1年もあったのです。

ただ生きた。

もうそれだけで素晴らしいと感じたのです。

もちろんそれは大正・昭和・平成であっても同じように、様々な激動の時代を生き抜いたと思います。

 

ある時、上皇が生前退位をなさると知ってから、ふと、私も憧れの三つの時代を生きる事が出来る事に気が付きました。

「昭和・平成・そしてまだ決まっていなかった新しい時代、その三つを生きる事が出来るのだわ。」と嬉しい気持ちに満たされたのでした。

 

新年の一族で集まった時の母の挨拶も、その事に触れていました。

母も昭和生まれなのです。

「何としても皆生き抜いて、新しい時代を迎えましょう。」と母は結びました。

ああ、そうかと、私は思いました。

時が過ぎれば当たり前のようにやって来る「時」。だけどそれは誰でもが迎えられるわけではないのですよね。

4月の終わりの夜の仕事の終わりの帰り道、または4月30日の歯医者の帰り道、私はいつも以上にぼんやりとしないように気を付けて帰りました。ここまで来たのだから気を付けなくてはと思ったのです。

そして無事に令和を迎える事が出来ました。

私と同じ年に生まれた友達の愛子さんは、昭和・平成しか生きる事が出来ませんでした。

やっぱり三つの元号を生きる事は、ただそれだけで素晴らしいと思い、また感謝の気持ちが心の中に溢れるのでした。

 

昭和・平成・令和を生きるー。

私は戦争が終わって、なんだかそれは過去の出来事のように感じるようなそんな時代に生まれてきました。そして今だにその「戦争を知らない」を継続中。

10年ごとに戦争をしていた日本の、素晴らしい時代を生きています。

そしてそれを誇りに思っているのです。

またその奇跡を次の人たちに繋いでいきたいと、心の底から願っています。

 

4月30日は姑の家で、夫殿の一族集合でお食事をしました。

姪の婿殿が、

「もう一つ行けそうだな。」と言いました。

つまり、生前退位ならば、もう一つの元号の時代まで生きられると言ったのです。まだ30代ですから。

そう思っている若い人はたくさん居そうです。

4つかー。

ああ、私には、それはとっても微妙な事だなと思いました。

だけど姑は大正14年生まれなので、大正・昭和・平成そして令和までたどり着いた94歳なのです。

 

姑はただの94歳じゃないなと、今これを打ちながらまたしみじみと思ってしまいました。

みんなが集う、その時のお食事をひとりで作ってみんなを持て成し、私とは映画に行って、

「キムタク、良いよね~」と会話してる・・・・・・・。

こりゃ、負けっちゃいられないと思うけれど、心のどこかで、勝てそうもないなってちょっと思ってしまっている自分がいるのです^^

 

 

 


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