4月に読んだ漫画は「岸辺露伴は動かない」でした。
昨年の年末にドラマで放送されたのを見て、原作の漫画も是非読みたいと思っていたのです。
ドラマも面白かったですね。
もしもコロナ禍が収まったらそのお祝いに、是非このドラマチームで海外ロケを敢行して、続編を作ってもらいたいものだと思います。
海外ロケに相応しい原作があるからです♪
フランスのルーブルに行ったり、イタリアに行ったりして欲しいと思います。
岸辺露伴は漫画家であって、読者と漫画のためなら、その好奇心を最大値まで上げて、けっこうどこにでも出かけて行ったり取材を頑張ってりします。但し、彼は漫画のための取材なので、解決したり、悪の根源を退治したりなどはしません。
それが時には、後味悪くモアッ~とした気持ちにもなるけれど、逆にスリラーの怖さを感じさせたりもするのですよね。
1巻に収録されているのは
「懺悔室」「六壁坂」「富豪村」「密漁海岸」
2巻に収録されているのは
「望月家のお月見」「月曜日 天気一雨」「D・N・A」「ザ・ラン」
1巻の中の「富豪村」はドラマでもありましたが、出てくる子供みたいな執事が、ちょっとドラマの方が良かったような気がします。
「懺悔室」はアマゾンでお試しで読めるかもしれません。
このイタリアの男でなくても、人は生きているうちに、いろんなものを引きずって生きていくような気がします。ただその引きずっているものが普通は見えないだけじゃないかしら。振り向いて見たら、私にも・・・・きゃっ、こわっ ゾクリ
「六壁坂」は妖怪の話。なんだか江戸川乱歩の世界のような気もします。
私は書きませんが、これ、検索すると、ちゃんとあらすじや考察なども出てきますね。
「密漁海岸」は、ある時期に密漁したら、昔から死刑になるとされていた地域でした。露伴の知り合いのシェフが妻の健康の為に、露伴を誘って密漁に出掛けます。
だけどそこはクロアワビの性格から、死刑にしなくても密漁者は勝手に遭難してしまう場所だったのです。
「密漁厳禁」は逆に彼らを守るための立て札だったのかもしれませんね。
だけど助けてくれた××が、最後にお料理で出てくるなんて・・・・・・という変な所がショックだったりする私・・・(^_^;)
2巻もみんな面白かったです。
「望月家のお月見」。その家にまつわるジンクスや決まりには、本当に意味があるような気がします。
まあ、これは漫画の話ですが、リアルにジンクスや決まりのあるうちってないですか ?
私の実家では、母がかざぐるまを家に持ち込むなと言うのがあって、・・・・・・と言うのは、この漫画には関係のない話でしたね^^
「月曜日 天気一雨」。きっと、荒木先生は、街ゆく人たちが皆同じようにスマホを触りながら、歩く姿に気持ち悪さを感じて、この物語を作ったのじゃないかなと思いました。このお話、良い人の悲劇が描かれていて、ちょっと切なくなりました。
ドラマにもあった「D・N・A」。珍しくハッピーエンド。この原作、なんと別マに2017年9月号に連載したものなのですって !!
ちょっと女性読者を意識したみたいですね。
ラストの「ザ・ラン」。ホラーじゃないのに、怖さで行ったらこのお話が一番かも知れません。筋肉に憑りつかれた男とでも書いておきましょうか。
『筋肉キャラクターをここにきて復活させてしまった。なんとその事に僕自身が驚いています。』と、荒木氏自身が語っていますね。
「岸辺露伴シリーズ」は他にも「岸辺露伴ルーヴルへ行く」があって、読んだのですが、その時もネタバレなしで感想を書いたら、既に記憶の中に埋没してしまいました。もう一回読もうかな。
以前のネタバレなし感想は→「岸辺露伴ルーヴルへ行く」を読みました。
(何もかもが懐かしい。その記事、2011年の7月の記事なんですよ。胸がきりりとなりました。)