森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

鎌倉殿の13人 第21回「仏の眼差し」

2022-05-30 08:57:51 | ドラマ (大河)

夫殿が「義時は八重さんと結ばれて本当に良かったね。今が一番幸せな時だね。」と言いました。

本当にそうねと私は答えましたが、「でも義時には正妻と言うポジションの人が居るから、これから出てくるわけでしょう。」

「じゃあ、この八重さんも、この先どうにかなっちゃんだろうか。」と夫。

 

まさに今回が、その八重さんが「どうにかなっちゃう」と言う回でした。

タイトルがまさにそんな感じだし、流れから言ってそうなっていくのは致し方がないとしても、少々疲れましたので、5月半ばに撮ったマンションの花を間に入れておこうと思います。トップ画像はノースボールで、昨晩調べましたら、花言葉は「高潔」で、八重さんにぴったりの花だと思いました。

 

義経を失った後、皆の心にも義経は思い出として住みついていました。何かの折に彼の事を思い出し、そして語り合っていました。

どこかに悔いる気持ちと罪の意識を持つ義時に、頼朝は語ります。

裁きは天がするものだと。それまでは突き進むのみだと。

またほかの御家人から悪く言われている景時は、彼(義経)は斯くのごとく、ずっと人々に語り伝えられていくのだと満足気でしたが、一方で「そして私も同じように戦の何たるかを知らないやつと言われ続けるのであろう。」と、少しだけ寂しそうに語るのでした。

歴史はまさにその通りで、義経はその後、人々の心に残り、それと共に梶原景時は讒言の景時と歴史に名を刻んでしまうのです。

この景時こそ、軍神だった義経を一番理解し愛していたのかもしれません。

そして鎌倉攻略の作戦を景時に渡した義経も、自分の一番の理解者は景時だったと分かっていたのですよね。壇ノ浦の回で、そういうセリフもちゃんとありましたから。

 

奥州藤原を滅ぼして、鎌倉に戦のない平和な時間が流れ始めました。(御家人同士で戦わない限りは・・・義村談)

しかし、これは頼朝の言う罪と罰なのでしょうか。さりげなく何かが狂っているような気がしました。

人の気持ちを気遣う事が出来ない頼朝の八重への、元カレセリフ。

政子に不愉快だとたしなめられても、また別の部屋で義時の子、金剛が自分に似てるとしつこく言うのでした。

これでは思った事をすぐ口に出すパァじゃないですか。

もしかしたら頼朝は、義時にだけじゃなく、あちらこちらでも似たようなことをしているのではないのかと思ってしまいました。

そして大姫です。

政子は「あのぐらいの子は、そういうのが好きなのよ。」と軽く流しますが、大姫の占いやまじない好きは異常なほどに感じさせました。

そして・・・・。

八重の所に鶴丸と言う少年がやってきます。

それは八重の運命だったのでしょうー。

 

金剛が「母上は金剛の母上なのに・・・」と寂しさを伝えると、八重は

「金剛が一番大事。」と抱きしめます。このシーンがあって本当に良かったと思います。

なぜなら、あの川辺のシーンで私は「竜とそばかすの姫」を思い出してしまいましたから。母親が自分を残して他の子を助け死んでしまった事で、その映画のヒロインの喪失感はずっとずっと続き、人前では歌が歌えないほどだったのですから。

この先金剛はどうなるのだろうかと、やはり心配ではありますが、それは次からのお話ですね。

 

八重が「困っている子供を助けたい。」と家に親を亡くした子供たちを引き取るのは、やはり先に亡くした千鶴丸の事があったからだと思っていました。

だけどそれでも何か喉の渇きを満たす事の出来ない、何かを彼女は感じていたかも知れません。

それでも毎日は幸せで、その乾きすら忘れる事が出来ていたのでしょう。

 

けれど川の真ん中で岩にしがみつく鶴丸を見た時、きっと彼女の耳にははっきりと「お母さま、助けて。」と千鶴丸の声が聞こえたのかもしれません。

彼女は鶴丸を助けました。それは水の底から千鶴丸を助け出すと言う、きっと八重が一番したかったことだったのかも。

彼女は力尽きて流されてしまいます。

(しっかりしろよ、藤村。だてに脱いでるんじゃないぞ。)

だけどそれは彼女の運命だったのですよね。八重の事はすべて伝説です。真珠ヶ淵に身を投げて入水自殺したと言う説もあります。

死は悲しい事ですが、その最後の時、彼女の心の中には、子供を助けたという満足感と幸せな気持ちで満たされていたのだと信じたいです。

だけど義時にとってはー。

少年に近い年ごろから、ずっと慕っていた八重。かなりの努力の末、やっと気持ちを通じ合う事が出来、そして幸せな毎日を送っていたと言うのに、

その八重を奪われてしまったのなら、やはり彼には、これが「天罰」であると感じざるを得ない事ですよね。

と言うお話も次回からですね。

 

運慶が出てきましたね。カッコ良かったです。

仏のまなざしとは母の子を見守るまなざしだったのですね。

 

そう言えば八田知家(市原隼人)が出て来て、これもまたカッコ良かったですね。

と言うわけで次回も、疲れますが・・・・・楽しみです。

 

因みに赤いナゼシコの花言葉は「純粋な愛」で風鈴層の花言葉は「感謝」「誠実」ですって。

 

 


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