この時代に、ここまで自分の気持ちに正直に発言することは、あまり考えられない。だけど、思いがけない事に「なぜ」と思うのは当たり前のこと。すっきり出来ない気持ちに、あってはいけない感情だと分かっていても「迷う」と発言する於一。私の中では、そんな人間的な彼女に好感度が高い。
「この時代」と書いたのだが、いつの時代にもいろんな人はいたはずだ。そんな風に物事をはっきり発言するのははしたないと言われても、そういう風に生きることが自分らしいと、生き生きと生きていた女性もやっぱりいたのに違いない。
斉彬からの養女の申し出に、沸き立ち浮かれる周囲の反応をよそに、於一の気持ちは晴れない。斉彬がどうして自分を気に入ったのか分からないからだ。
こんな気持ちのまま、大切な家族とはなれてお城には上がれないと感じている於一に、聞きに行けばよいと尚五郎はアドバイスをする。
斉彬は二心ない於一の言葉に心安らぎ、また風変わりだった自分の母に於一が似ているからだと答えるのだった。心の底を見せぬと言われている事、弟との確執、子供を失った悲しみを語る斉彬に、於一は養女になることに腹を括る。
「女の道は一本道。引返すは恥にございます」
この言葉はこの物語のテーマのようなものだと思うが、何処で出てくるのかと思っていたらここで出てきた。城に於一を送り出すときの菊本の言葉だが、知っていた言葉であっても、胸に響いてきた。
だけど、なぜ菊本は死の選択をしたのだろう。
どうも彼女は軽度のアルツハイマーではないかと、思われるような節があった。この先、姫の負担にならないようにとでも言うのだろうか。
一緒に見ていた、だんなが言った。
「そんな死に方をしたら、この子がどんなに傷ついてしまうかを考えなかったんだろうか。自分のせいだと思ってしまう。」
本当にそう思う。なぜ、今死を選ぶ?
次回の「書置き」公開まで、最大のサスペンス!
だけど今回、あらすじなんかも読んでいなかったので、本当に吃驚した。
蚊帳の中でじっと姫の寝顔を食い入るように見ていた菊本は、嬉しいとはしゃいでいたものの、手から離れていく寂しさをじっと耐えているもう一人の母のようだった。
さて最後に尚五郎。
通じると思われていた恋の道は、一夜明けたら完全に閉ざされてしまっていた。
於一の父の報告に、ばたりと倒れてしまったり、西郷の結婚式によって泣き崩れてみたりで、一見情けない。
だが、自分の想いは於一の重荷になるからと、このまま伝えないようにと思う尚五郎は、男らしいと思った。
万次郎の助言もあって、やっぱり伝える方向に行ってしまうのかもしれないが、想いを伝えないと言う選択も、決して悪いものではないと思う。なんでも自分の気持ちが大切みたいな世の中だが、相手の気持ちを思って、自分の心を飲み込むことは大切なことなのだ。
だけど、この於一のことだけを思うと、たぶん伝えた方がいいんだろうと思う。城にあがっていく於一への贈り物は「思い出」というか・・・・
予告編ではいい感じだったので、そこも気になるところだ。
「この時代」と書いたのだが、いつの時代にもいろんな人はいたはずだ。そんな風に物事をはっきり発言するのははしたないと言われても、そういう風に生きることが自分らしいと、生き生きと生きていた女性もやっぱりいたのに違いない。
斉彬からの養女の申し出に、沸き立ち浮かれる周囲の反応をよそに、於一の気持ちは晴れない。斉彬がどうして自分を気に入ったのか分からないからだ。
こんな気持ちのまま、大切な家族とはなれてお城には上がれないと感じている於一に、聞きに行けばよいと尚五郎はアドバイスをする。
斉彬は二心ない於一の言葉に心安らぎ、また風変わりだった自分の母に於一が似ているからだと答えるのだった。心の底を見せぬと言われている事、弟との確執、子供を失った悲しみを語る斉彬に、於一は養女になることに腹を括る。
「女の道は一本道。引返すは恥にございます」
この言葉はこの物語のテーマのようなものだと思うが、何処で出てくるのかと思っていたらここで出てきた。城に於一を送り出すときの菊本の言葉だが、知っていた言葉であっても、胸に響いてきた。
だけど、なぜ菊本は死の選択をしたのだろう。
どうも彼女は軽度のアルツハイマーではないかと、思われるような節があった。この先、姫の負担にならないようにとでも言うのだろうか。
一緒に見ていた、だんなが言った。
「そんな死に方をしたら、この子がどんなに傷ついてしまうかを考えなかったんだろうか。自分のせいだと思ってしまう。」
本当にそう思う。なぜ、今死を選ぶ?
次回の「書置き」公開まで、最大のサスペンス!
だけど今回、あらすじなんかも読んでいなかったので、本当に吃驚した。
蚊帳の中でじっと姫の寝顔を食い入るように見ていた菊本は、嬉しいとはしゃいでいたものの、手から離れていく寂しさをじっと耐えているもう一人の母のようだった。
さて最後に尚五郎。
通じると思われていた恋の道は、一夜明けたら完全に閉ざされてしまっていた。
於一の父の報告に、ばたりと倒れてしまったり、西郷の結婚式によって泣き崩れてみたりで、一見情けない。
だが、自分の想いは於一の重荷になるからと、このまま伝えないようにと思う尚五郎は、男らしいと思った。
万次郎の助言もあって、やっぱり伝える方向に行ってしまうのかもしれないが、想いを伝えないと言う選択も、決して悪いものではないと思う。なんでも自分の気持ちが大切みたいな世の中だが、相手の気持ちを思って、自分の心を飲み込むことは大切なことなのだ。
だけど、この於一のことだけを思うと、たぶん伝えた方がいいんだろうと思う。城にあがっていく於一への贈り物は「思い出」というか・・・・
予告編ではいい感じだったので、そこも気になるところだ。
「日本男児」とか言ってますが、アメリカーンな考えの持ち主ですね。
「言っちゃいなよ!!」
万次郎が尚五郎の「恋バナ」のためだけに用意された人物だとは考えたくないですな・・・。
菊本の自害が、どうして於一が養女に入ってしまったあとではなかったのか??
気になります。
私は尚ちゃんのように自分がコクってスッキリするよりも、黙ったままでいる事に美学を感じたのですが、一緒に見ていた娘はジョン万君のように「想いを伝える」派でした。
世代の違いかしら~?
kiriyさんはやっぱり伝えた方がいいと思います?
於一の立場だったらどうだろう~?
うーん。
やっぱりジョンさんは、アメリカで精神的なものを培っちゃったとしか思えませんよね。
私には尚五郎の気持ちの方が、ずっと共鳴できるのですが、恋のパターンはいろいろあるから、一概には言えないのかなぁと、迷う所です。
菊本の自害は、本当にミステリー。なんとなく原作での理由は知ってしまったのですが、それでもなぜ、もう少し待てなかったのか不思議です。正解は次週!
って言う事でしょうか。
納得のいく正解かな?
>世代の違いかしら~?
それ~、記事の中で書こうかと思って、削除した部分です。本当は尚ちゃん(とうとう、尚ちゃん。でも、これ可愛いですね。)の部分は、もっと熱く、と言うか暑苦しい記事だったんですが、そーんなドラマじゃないよなと、書き直してしまいました。
>黙ったままでいる事に美学を感じた
私も、そっち派です。
だけど、言う事によって線が引ける想いもあるかなとか、自分を好きでいてくれた人がいたと言うのは、励みになるよなとか、いろいろ思ってしまうわけです。これって、それだけ(恋の経験はともかく)想いに対していろいろ経験と失敗があるという、世代の違いと言うよりは生きてきた年数の違いかも知れません(汗)
予告編での於一、尚ちゃんのシーンは気になりませんでしたか。彼はどうするのでしょうね。楽しみです。