森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

変化なきものなきにし

2009-01-25 11:26:03 | 詩、小説
太陽が生まれて46億年
地球も同じ頃生まれて46億年
だけど、次の47億年にいきなりなるわけじゃあないんだよね
おんなじように時を刻んで、おんなじように変化しているんだ

昨日と同じ太陽ではない
昨日と同じ地球ではない
太陽も一日を刻み地球も一日が過ぎていく

海も繰り返し寄せては引いて
まるでいつだって変わりなく存在しているように見えるけれど
その水位を上げたり、蒸発していたり日々変化しているんだよ

ゆっくり流れる大河とて、留まる水の一滴はない

そういえばさ
聞いた話でしかないけれど、
宇宙は膨張し続けているんだって

これまたさ
聞いた話でしかないけれど
宇宙は消滅に向っているんだって


こんな話をした後で、とても僕は自分のことなんて語れないよ。
だって僕の中の小宇宙、
変化していくのは当たり前
細胞は分裂し、または崩壊して消えていく
揺れる心の流れは、宇宙に吹く風と同じ
静かに、だけどどこかに果てしなく流れて行く。


僕が見つめる世界
その世界を見下ろす天上の河
想像と精神と理論の中にしか存在しない、果てに近い遠い宇宙
すべてに変化が訪れる
その大きな渦、鼓動、波動の中に存在出来るちっぽけな幸せ

そんなものを感じながら、僕は僕の世界の中で生きている




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