「フウラン」(風蘭)は日本原産の着生ランです。
関東南部以西で、山中の樹幹や岸壁に張り付くように生えます。
風を好むことが名の由来でしょうか。
花姿、葉、根など株全体が鑑賞の対象になり
江戸時代からの古典園芸植物として、「富貴蘭」とも呼ばれます。
乾燥に強く過湿と寒さに弱い性質で、
小鉢にミズゴケで高植えにし、冬は無加温の納屋に置きます。
今年開花したのは「翡翠」(ヒスイ)という品種1鉢だけでした。
7月中旬、1本の花茎を伸ばし、4輪の緑花を開きました。
花をアップして見ます。
花の下にある距(きょ)は下に向かって垂れながら曲がって、
最後は前に向きます。
7月下旬の花、7月中は咲き続けました。
開花中は香りを放ち、夕方になると濃厚となります。
スズメガを呼び、受粉の助けを求めてのようです。
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