「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

新型インフルエンザ対策を考える

2008-10-04 08:13:38 | 各論:新型インフルエンザに備える
 本日10月4日、『新型インフルエンザ・リスクコミュニケーションワークショップ』が開催されます。
 私も参加します。現在、会場へ向かう新幹線の中です。

 参加者への事前アンケートがあり、以下のように、回答しました。

 新型インフルエンザは、大きな行政課題と認識しています。一生懸命学んできたいと思います。

*****事前アンケート*******


1.あなたは新型インフルエンザ問題をどのように感じていますか。

 高い感染率と死亡率が推測されており、対応策を、産官学民それぞれにおいて、とる必要性を強く感じる。現実、マニュアル整備や実地訓練はされているが、まだ、十分に周知されているとは考えづらく、実際に発生した時の状況は、マニュアル通りに機能するとは考えにくい。
 自分を含め、頭では分かっているのに、実感がまだ伴わない。どこか頭の隅には、衛生面で昔と異なり向上していることを理由に、被害を過小評価している。


2.新型インフルエンザのリスクについて、どのように感じていますか。

 2005年12月の行動計画にあるように、人口1億2700万人で、罹患数3200万人(罹患率25%)、外来患者数1300万~2500万人。入院患者数約53万~200万人。死亡者数約17万(致死率0.5%)~64万(2%)。
 この患者数は、非常に大きなリスクと認識する。
 そして、人的被害だけでなく、社会インフラの停止、それによる経済的影響は膨大なものになる。
 新型インフルエンザが発生する確立が、どれほど確からしいのかは、ゼロではない以上、人的被害・経済的被害を最小限にする備えの必要性を感じる。

3.新型インフルエンザのリスクについて、コミュニケーションの役割とはどのようなものだと思いますか?
 科学的な根拠に基づいた情報をやり取りする中で、リスクの大きさを正しく把握することが、コミュニケーションの役割である。
 リスクを正しく把握し、実感が伴うと、そのリスクをできるだけ減らすことができる対策をたてるという行動を起こすことが期待できる。
 行動をとるという意識変容は、十分なリスク・コミュニケーションの後得ることができるのである。

4.あなたは、今回のワークショップにどのようなことを期待されていますか。
 リスクコミュニケーションをするという体験をしたい。
 どのようにするとリスクコミュニケーションが有効にできるのかを、習得したい。
 そして、新型インフルエンザについての問題意識の高い方々と、 ネットワークを組むことで、リスクコミュニケーションを継続し、地域での医療活動・医療政策立案に生かしたい。

5.その他、自由にお書きください。
 楽しみです。

コメント
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