「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

長崎在宅Dr.ネット 視察前の問題意識

2008-10-29 10:09:46 | 医療
10・29に長崎在宅Dr.ネットを視察する。

これからの医療で、もっとも重要なことのひとつが、
在宅医療。

患者さんが、自分が一番望むところで、
それは、病院であれ、自分の家であれ、ホスピスであれ、
医療を受けられる体制の整備が、求められている。

長崎在宅Dr.ネットは、
平成5年(2003年)3月、開業医13名で結成。
最近NPO化した。
在宅での見取りを、
抱える患者の全死亡の37%。
(人口動態統計による全国平均在宅死亡率13.0%)

集めた「長崎在宅Dr.ネット」のことを書いた文献を、
視察前に読み、私が抱くお聞きしたい点を述べる。

①個人情報の保護
 患者の病気や生活の状況などの情報をメーリングリストを通じて、会員間で情報共有しているが、個人情報保護の観点から、いかに配慮しているか。

②在宅での見取り
 在宅死の現況4割弱の状況を、どうみるか。
 在宅での見取りを行うにあたっての環境整備は、どうあるべきか。

③多職種連携
 医師も、開業医、専門医、病院勤務医の連携を行っているが、それ以上に、多職種連携を、歯科医師、薬剤師、管理栄養士、ケアマネージャー、訪問看護師らととっている。
 スムーズな連携のポイントは。

④開業医の限界
 開業医の主治医が、開業医の副主治医とチームを組んで、患者を診ていくということであるが、開業医同士、日中は、お互い外来診療をしていて、カバーしあえない状況だと考える。
 日中を、いかにカバーして、在宅医療を行っているか。

⑤事務局運営
 平成18年5月段階で、連携医としての開業医51名、専門医14名、病院医師21名、三年間で紹介患者103例。
 規模が大きくなる中で、事務局運営をいかにしているか。

⑥がん診療拠点病院との連携
 がん診療拠点病院との連携体制について、その連携体制の強化のためのポイントは。

⑦退院前カンファ
 退院前カンファは、病院入院中の患者が、在宅へ戻る上で、とても大切なものであるが、その実施状況と、実施実現に向けてのポイントは。

⑧行政との協働
 もともと、思いのある医師が、自主的に立ち上げ、ボランタリーに行っているものであるが、行政と協働することで、基盤強化に役立てることが何かあるか。

などなど。

 実際に現場をみることで、よく勉強してまいります。

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