京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

与謝野晶子文芸館

2015年01月22日 | 展覧会

昨年10月、友人と田辺聖子文学館を訪れた。その折りに、次は与謝野晶子文芸館に行ってみようかと言う話になっていたのだが、「与謝野晶子に興味あり、かなあ。堺市です」と改めて打診されて、日時を約束。

堺と聞けば中世の自治都市、刃物の堺、千利休の堺などとは記憶しているが、はーて、どうやって行くのか。昨夜はひとまず路線図で調べておいた。烏丸四条から阪急で梅田へ。地下鉄御堂筋線に乗り換えて天王寺、更にJR阪和線で「堺市」と、はるばるの移動になった。天王寺でも梅田でも、目的地がはっきりしている人ばかりなのか人の流れは素早くて、京都でのんびり地下鉄を乗り降りしているのとは隔世の感あり。その流れの外側にいた…。

文芸館では、特別展「与謝野晶子と画家たち」が開催中。
「明星」は、詩歌だけでなく美術作品も積極的に紹介する、文学と美術が融合した文芸誌として刊行されている。誌上では当時の文人や画家たちが活躍しているが、書籍の装丁や掛け軸、絵画に屏風と、晶子と結びつきの強かった画家たちとの共演の数々が紹介されていた。

  水仙は白妙ごろも着よそへど恋人持たず香のみを焚く (『春泥集』収)

はるばる訪ねたわりには規模の小さな展示で、物足りなさばかりが残った。自分の関心に触れる部分がなかったというだけのこと。友との道中のおしゃべりには啓発されること多く、楽しい。次回候補の文学館(記念館)も決めた。近いいつの日にかまた。
コメント (4)
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