京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

夜の楽しみ

2016年08月21日 | 日々の暮らしの中で

先日、Jessieが手提げ袋を作りたいというのでミシンを出しました。どうかすると私が作ってみたくなる思いを抑えつつ、縫い目が少々ずれてしまった部分を根気よくかけ直しては仕上げていく過程を見守ったのでした。手作りの作品を提出するという夏休みの宿題であって、彼女の作品であるべきだったからです。

Tylerは制服に制帽、共通の小さなリュックを背負って幼稚園へ通っています。週末には上履きを持ち帰るのですが、送迎に付き添う母親はスーパーの袋を利用している始末。まあ、それでもいいのですが、振り返ればこの子のために何かを作ってみたことがありません。Jessieにはベビー毛布から産着やロンパース、スカート、ワンピース、ベスト…とあれこれ楽しませてもらってきました。それらの残り布をみても懐かしく思い出してくれる娘の言葉に、ぜひこの際Tylerにも一つ。ということで、上履き入れを作ってみました。

娘や息子の入園時にそれぞれ作ってやった時の型紙があります。で、裁断し、しつけをかけて、ミシンかけ。夜はテレビも見なくてはならず、ぼちぼちと3日かけてゆっくり仕上げました。気に入ってくれるでしょうか。
オーストラリアにいれば、手提げ袋や給食袋のような類は不要です。ついでにJessieにも端切れを利用して。こんな小さな袋ぐらいは簡単。縫い合わせたところを手元にあったテープで飾って、アップリケを添えて。かわいく見栄えよくなる、でしょ? さくらんぼにしようか、キノコ? 花の方がいいか? 些細なことを思案して、これが楽しい。 

「たん君のあかちゃんはボーイなの」って。Tylerのおさがりで回せるものはあるのでしょうか。何か作ってみますか…。
買った方が早かったり、よりかわいいものは多くあります。まして自分のものなど、作るには時間もないし面倒だと思うようになって久しい。が、こうして一旦エンジンがかかってみると、物事をなすのは時間があるなしではなく気持ちのあるなしに過ぎないように思えてくるのでした。


コメント (4)
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