京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

ハルジオンの咲く頃

2022年04月23日 | 日々の暮らしの中で

紅葉の名所は新緑が美しい、とテレビから聞こえてきた。
若葉の色合いもさまざまな今を楽しんでおかないと、新緑の時季はあっという間に過ぎて青葉となってしまう。陽を透かす若楓の色目はやはり美しく、ちょっぴり感嘆。見上げては、しばし足を止める。

路傍にハルジオン(春紫苑)が咲いていた。野生化して、はびこりすぎ。愛でるということはなさそうだけれど、ピンクに染まる花はかわいくもある。
春を待って咲くハルジオン。この花を見つけて、思い出した人がいる。さんたろうさん。何度もブログにアップされて、お好きだったみたいだ。
(ただ、ヒメジオンだったら私の勘違いで申し訳ないのだけれど)


4月3日に95年の人生を終えられたと知るも、いまだに実感がわかないままブログを通して長く交流をいただいた日々を思い返している。
私は77年前の昭和20年18歳の時学徒動員で北海道十勝の農村の家に住み込みで援農の仕事していました。皆さんいい方ばかりでしたけど、ただひとつ近くの山地の「アイヌ集落」については口を極めて罵っていました。十勝の原野に入植して農地を拓いた時狩猟採取の「アイヌ」の人達とのトラブルがあったからだと思っていますけど、私はすごく不満で「アイヌ」の人達の本当のことを知りたいと強く思っていました.。今でもです。ですから愉しみいっぱいなんです。 
と、2月19日の記事にコメントを入れて下さったのが最後になった。

ご自身のブログでは力の入りすぎない書きように、様々な体験談を語ってくださっていたのがとても貴重に思えた。地べたに腹ばいになって花を写したり、撮るときは周囲をハサミできれいするとも言われた。山中、自撮りで後ろ姿をアップされたこともあった。いちいちそのときの出会いを慈しむ眼差しがあったさんたろう(山太郎)さん。ばばちゃん(奥様)との暮らしぶりも温かに。窓から眺める早春の日々…。
あれこれ思い出していますよ、さんたろうさん。
 
    姫紫苑しろじろ暮れて道とほき         伊藤月草
コメント (4)
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