京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

人は心の中に塔をもつ

2024年09月10日 | 日々の暮らしの中で
今週末の寺子屋エッセイサロンでの合評会に間に合うよう、苦心しつつ仕上げに勤しむ。
いつかいつか、詩歌を散文の中に交えたスタイルで、(でも身の程知らずの歌論などではないわ、しかし単なる引用のちりばめでもなく)エッセイを書きたいな、書くのだ、なんて思い続けて、いったいまあ何年の年月が流れ…。
大きな方向だけは見失うことなく気持ちの奥底に据えている。

午後4時頃にはひと雨降りそうな空模様に期待したが、雷鳴が2発に雨少々で終わってしまった。ただ、気温が下がって、エアコンなしでいられる。
心なしか虫の音も繁く高らかだ。



先日、薬師寺東塔の全解体修理の様子をテレビで見て以降、「変わりゆく伽藍と塔の雪」(大岡信)、「薬師寺東塔」(矢内原伊作)、『古寺巡礼 抄」(和辻哲郎)など読み継いでいた。
これらの作品の書かれた年代が古いだけに、読み知るにつれ再建や復興への悲願が身に沁みてくる。
母を案内して訪れたとき、西塔の再建はなっていなかった。それ以後長きの無沙汰…。もっと気候が良くなったら訪れたいものだ。


   ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なるひとひらの雲

「人はそれぞれの心の中に塔をもつ。塔は天上的なものへの、人間の祈りと讃仰の姿である」と。





 
サッカーのクラブでのシーズンが終了した孫L。
イタリア人がオーナーだというアカデミーのアンダー8のチーム(右)にも参加していて、こちらは見事優勝で終わった。
「家族の中で一番のワル」と姉のJessieが言っていたのを思いだすのだけど、顔つきもたくましくなったかな。
コメント (4)
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