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京都駅10時45分発の琵琶湖西側を走る湖西線に乗って湖北の近江塩津駅まで。敦賀行きですので下車、近江塩津でJR琵琶湖線に乗り換えて京都駅に戻る、びわ湖一周大周りに出かけました。女3人、二度目の試みです。
車内で食べるお弁当を買い、京都-大津間の往復切符(400円)を購入。乗り換えも5分たらずの接続で、およそ3時間で一周してしまいました。
海もなく、唯一身近なのが琵琶湖。湖面のきらめきなど見ていると不思議と心躍るものがあります。
「お~おみのみー ゆうなみ(み)ちどりながなけばー こころもしのにいにしえ おもほ ゆ」
柿本人麻呂の歌の懐古、哀愁の響きを、孫のJessieは3歳の夏に高らかに、いえ、雄たけびのように唱え上げたものでした。暗誦、ただ覚え込ませられて。
「楽浪(ささなみ)の比良山風の海吹けば釣りする海人の袖かへるみゆ」
強風が湖上に荒れ狂う山風、比良八荒が詠われたり、
「何処にかわれ宿らむ高島の勝野の原にこの日暮れなば」
「高島の阿渡の水門(みなと)を漕ぎ過ぎて塩津菅浦今か漕ぐらむ」
地名を含めるなど古く万葉の歌人たちによっても琵琶湖岸の地は詠われ、多くは知らない私にもいくつか好みの歌は挙げられます。
「茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」「紫のにほへる妹をにくくあらば人妻故にわれ恋ひめやも」
この額田王と大海人皇子の歌に誘われて蒲生野を訪れたのは、もうはるかはるかに昔のこと。
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女3人、3人でも揃うことは難しく、たまりにたまった話を矢継ぎ早の話題交換。その後もお喋りしどうしさんの聞き役となると、私の関心の先などどこへやら。あれこれ思い出を手繰ったり、物思う自由は奪われて…。まあ、そんなものとは思うのですが、他人の関心事に関心などないということは大いにありうることだとつくづく…。電車に揺られ、思うことは少しずつ異なるのでした。遠慮もなく気兼ねもなく、だからか愉しかったですが。
にぎやかさ、想像しています。
そんな中でも、琵琶湖を詠んだ様々な歌を思い出したり、歴史ある風景に目をやったり、楽しまれたみたいですね。
京都の都心から近くの海といえば、琵琶湖が最寄りになるのですね。
湖面をきらめかせる写真は、まるで静かな海の面影があります。
遠慮も気兼ねもない愉しい旅。なによりの気分転換ですね。
気分転換になりました。
喋りにしゃべったマシンさん、keiさんに癒された~って(笑)
そりゃあれだけ吐き出せば、と言いたいですわ。
旅がしたくなりました。プチ旅。下車したくなりました。