京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

春を召しませ

2025年02月28日 | 日々の暮らしの中で
1月は何かと新年の催しごとも多く、尼講の新年会は2月に入ってというのがこれまででした。それが今年は2度の寒波襲来、あわてるなとばかりに思いっきり予定を変更しての月末は、結局月始めの土曜日となりました。明日土曜日は3月の朔日です。
で、尼講さん寄り合って、ひな祭りと洒落込むことにいたしました。


娘の初節句には近所の女の子たちを招き、成長とともに学校友達が集まるようになって、もてなし好きの義母と一緒に、彼女たちの雛会を歓待したのでした。娘が小学校を卒業する春先、若い娘たちの集まりに尼講さんたちを加えてもらおうと義母が発案し、娘の許可もおり、仏さまを背に一堂に会して楽しんだことがありました。

喜々として赤飯を蒸し、ばら寿司を作り、もてなし好きをいかんなく発揮…したのは義母ですが、大きな鉄なべでお汁を炊いて、合間合間に義母の手伝いをするのが私でした。

今日昼から、お当番さんとおしゃべりしながらお汁の具材を切るなどして準備を終え、その間に私は会場も整えたしで、炊きだすのは明日のことです。
仕出し屋さんにお弁当を、洋菓子店にはケーキを届けていただくことにして、ちょっと贅沢な、女の祭り講を勤めます。
私に義母のようなカイショがないのを幸いに、バタバタと動き回らず、時には楽してゆっくり楽しもうのモットーです。


老いても華やぎを忘れたくありません。そうそう、生きている私たちの明るさがなけれなならないのです。雛も多くの人に愛でられて美しさを増すのでは。

夕暮れ時に灯したぼんぼりに雛のお顔はいよいよ白く、気高く映えています。


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