京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

秋の物語が始まりゆく

2020年09月18日 | 日々の暮らしの中で
公園の大銀杏が、全身の衣装替えをしたのに気付いた。柔らかな色合いが、やがて秋の黄金の美を演出する。
柿の実が色づき、これから鮮やかさを増していく。まだ、どっちを向いても秋、とばかりも言えないが、足元低くに枝を伸ばしたムラサキシキブに紫の実が生る。通るたびに椿の実の割れ目は大きくなっていくし、なんか嬉しいのよね…。自然と心が弾む。



たわわなザクロもやがて硬い皮が割れて大きな口をパックリあける。びっしり詰まったルビーのような赤い実をのぞかせるのだ。ザクロといえば、通った高校の校門入った右手に木があって、掃除当番に当たるとつまみ食いをしていた思い出に結び付く。

      実柘榴の実一つだにも惜しみ食ふ  山口誓子



「ほら、見てみて」なんて言い合える連れのある散歩もいいのだろうなあと思いながら、外歩きはいつも一人。
曼殊沙華はいつ咲くのだろう。今年はまだお目にかからない。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
秋の訪れ (Rei)
2020-09-19 11:30:25
残暑のときはもう秋は来ないのかと
思ったくらいですが、
忘れずやってきました。
漂う雲にそよぐ風に秋を感じます。
「柿の実が赤くなると、医者が青くなる」
と言いますが
今年はコロナのせいで、お医者さんは忙しそうです。
インフルエンザの季節でもありますし。
お医者さんが青くなるようなことになれば
万々歳なのですが。

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柿とツバキとザクロの実! (なのはな)
2020-09-19 15:22:56
⾜早におとずれた秋の気配ですが、⾊付きには今少し
間のありそうな実の数々。
これらが実りを⾒せるころは、散歩も少しずつ⾜早になるのでしょうか。
「ほら、⾒てみて」などと⾔い合える連れがいるといいなあと思うのも、この季節特有のものかもしれませんね(笑)
パックリ口を開けたザクロの実。幼いころにはあちこちで見かけていたのに。
このごろはほとんど見なくなりました。これも時流というものなのでしょうかねー。
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雲に風に、Reiさん (kei)
2020-09-19 20:43:08
空も大気も風も光も、秋の気配ですよね。
あんなに暑くって、うんざりしておりましたがちゃんと季節は移ろいますね。
東京発着で人の移動も大きくなりますし、インフルエンザを警戒し、
コロナの感染予防にも努めなくてはならずと、気疲れも大きく、大変な世の中です。
人の少ない今のうちにと少し出歩いてます。
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実の熟すころは、なのはなさん (kei)
2020-09-19 20:59:23
秋の深まりとともに実のものも鮮やかさを増しますね。
紫の実は貴重品のようです。
変わり目に発見ありでついうかれますが、時には分かち合う連れがいると楽しさも増すだろうなと思ったりします。
秋は人恋しい季節ですかね。そう言いますね(笑)
ザクロの赤い花も目立ちますが、実のなるころには忘れてしまいがちです。
そうですね、そこらへんにたくさん…とは見かけないですね。
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