京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

好日

2021年04月11日 | 日々の暮らしの中で
自分をせっつく用事などなんにもなくって、ただただ気軽な穏やかな心持ちの日曜日。晴れて初夏の陽気となった。家でゴロゴロしているのはもったいない。出好きの虫がウゴメクのだけれど、さて、どこへ…。


木々の新緑が豊かになりつつある足元に、シャガの花が見事に群生している。



         紫の斑の仏めく著莪の花  高浜虚子

歩きながら気晴らしに言葉を唱えるのもいい。例えば、般若心経? 誰も聞いてはいないが、ちょっと笑えるなあ。
今朝ほどの新聞で、〈ねんてん先生の575〉では上田敏の訳によるブラウニングの「春の朝」という詩が紹介されていた。
  「時は春、日は朝、朝は七時、片岡に露みちて、揚雲雀なのりいで、蝸牛枝に這い、神、空に知ろしめす。すべて世は事も無し。」
そこで紙にメモし、これを音読して歩くことにした。春の朝をたっぷり楽しめばいいのだ。初夏みたいな陽気だが。

クルミの芽吹きは進んでいて、〈枝先に、天然パーマの赤ん坊の髪を思わせる、くりくりした若葉〉というのは、すでにこんな状態だった。


何度か観察には出向いていたが、その都度大きな変化はなかったので、この2週間余りの、大きな変貌だと思うのだ。

    2/13

孫のTylerも土曜日曜とお泊りしながらラグビー三昧だったとか。「久しぶりにくたびれてはります」こんなメールが届いた。いいことだ、と喜ばせてもらう。
今日は好い日でした。

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2 コメント

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ブラウニングの「春の朝」 (Rei)
2021-04-13 18:11:50
自然の中を歩きながら音読、
春を感じながら歩く・・・
私には思いつかないことです。
クルミの芽吹きを観察しながら春の朝を満喫なさいましたね。
お孫さんと何日かお過ごしになった後は
春の陽を浴びながら自然の中をお歩きになって
羨ましいことです。

鑑真和上、昔々ですが唐招提寺で座像拝観を思い出しました。
いつも昔話ですみません。
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自然の中を、Reiさん (kei)
2021-04-13 21:00:37
身辺何ごともなし、というのはいいものですね。
疲れすぎない程度に歩いてきました。
声を張り上げても聞く人がいない道、詩より歌だったかもしれません。
自然の中で、大いに気分転換になります。

高山寺の明恵上人像の中から30センチほどの巻物が見つかったと報道されていました。
今、東京へご出張ですね。
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