Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

カダフィ・コレクション

2007-12-12 02:30:19 | 中近東/北アフリカ
今、カダフィ大佐がフランスを訪問中で、一部から「テロリストは帰れコール」があがっているらしい。

リビア旅行記の最後はそんなカダフィ大佐特集。
なにしろリビアに行くといたるところでカダフィ大佐にお目にかかってしまうのだ。
 旧市街を囲む城壁でにっこり。このスタイルは最近のお気に入りらしく、今朝のフランスでもこの服装だった。
 本屋ではお勉強するカダフィ大佐。
 道路わきではサングラス姿で未来を見つめる。

さらに土産物屋を覗くとカダフィ時計がよりどりみどり。
 
 
 
 いかしたデザインの数々に買おうかどうしようかと真剣に悩む(結局買わなかったけど)。でもあんまり私がカダフィ時計、カダフィ時計と騒ぐものでツアーのおじさんがつられて一つ買った。7ドルだったそうだが、果たしてまだ動いているかどうか。

極めつけはこれ。
 キッチンカー・ドライバーの腕に輝く、カダフィ・ロレックス。よく見ると写真は切り抜きで、針は動いていなかった。

どこの国でも独裁者というやつは自分の銅像やら肖像画をやたらに飾りたがるもののようだが、腕時計にまでこんなに登場する独裁者が他にいるだろうか。ここまで来るとなんだかおまぬけな感じがして、偉そうというよりかわいくなる。

本屋や博物館のショップには毛沢東語録の赤本ならぬ、カダフィ大佐のグリーン・ブックが置いてある。英語版をちょっと立ち読みしてみたが、書いていることは至極まっとうで、人間は皆平等であるとか、女性の尊厳は守られるべきであるとか。

カダフィ大佐が過去にテロリストを支援していたのは本人も認める事実だし、その罪を肯定する気はまったくない。しかしリビアという国を訪れてみると、石油による収入のためとは言えひどい貧困は見えないし、内政は落ち着いていて一般の不満も少なそうだ。ちょっと観光旅行をしたぐらいでその国のことが分かるはずもないが、カダフィという政治家に対するイメージが変わったのは腕時計に洗脳されたせいか。

いずれにせよリビアは見ると聞くでは大違いの楽しい国だった。


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コメント (13)
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