東急文化村ルシネマで「やわらかい手」、原題 Irina Palm
予告編を見た時、孫の治療費を稼ぐため風俗店の売れっ子になるおばあちゃんの話、と知ってなんとなくコメディーを想像していた。「フルモンティ」のような感じの映画。
が実際はずっとシリアスなタッチで、クリスマス前のロンドンとその郊外の村はいつでも空がどんより曇って寒そうだ。
息子は人が良さそうだがいかにも甲斐性がないし、嫁は愛想のかけらもない。村人達は詮索好きだし、友人は自分の引き立て役として主人公と付き合っている。
こういった人物描写がうまい。こういう人たち、いるよね、というリアルさ。風俗店の同僚との関係も予定調和な終わり方じゃないところがリアルでいい。
そして主演のマリアンヌ・フェイスフル。ミック・ジャガーの彼女だった頃をリアルタイムで知っているわけではないが、セクシーなベビーフェイスで人気があったのは知っている。
↑この彼女が、40年後はこうなった↓
目元に昔のかわいらしさが残っているが、肌は荒れ、ウェストは昔の2倍か3倍ぐらいありそうだ。
この姿で平凡な主婦になりきっている。悲しそうな目で、何か言いたそうにしながら何も言わないところがうまい。アメリカ映画だったらセリフをまくし立てそうなところを、表情だけで見せてしまう。
シリアスな話だけれどこの映画、暗くはない。特に風俗店の描写にユーモアがある。大体即物的に気持ち良くなりたいだけの男の姿って、それだけでも物悲しい滑稽さがある。そんな男どもを手だけでイカせるこの部屋は「ジャパン」の店を参考にしたんだって。さもありなん、で大笑い。
年をとっても整形手術などせず、ふくよかな姿が好もしくなるマリアンヌ・フェイスフルの暖かい映画。
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予告編を見た時、孫の治療費を稼ぐため風俗店の売れっ子になるおばあちゃんの話、と知ってなんとなくコメディーを想像していた。「フルモンティ」のような感じの映画。
が実際はずっとシリアスなタッチで、クリスマス前のロンドンとその郊外の村はいつでも空がどんより曇って寒そうだ。
息子は人が良さそうだがいかにも甲斐性がないし、嫁は愛想のかけらもない。村人達は詮索好きだし、友人は自分の引き立て役として主人公と付き合っている。
こういった人物描写がうまい。こういう人たち、いるよね、というリアルさ。風俗店の同僚との関係も予定調和な終わり方じゃないところがリアルでいい。
そして主演のマリアンヌ・フェイスフル。ミック・ジャガーの彼女だった頃をリアルタイムで知っているわけではないが、セクシーなベビーフェイスで人気があったのは知っている。
↑この彼女が、40年後はこうなった↓
目元に昔のかわいらしさが残っているが、肌は荒れ、ウェストは昔の2倍か3倍ぐらいありそうだ。
この姿で平凡な主婦になりきっている。悲しそうな目で、何か言いたそうにしながら何も言わないところがうまい。アメリカ映画だったらセリフをまくし立てそうなところを、表情だけで見せてしまう。
シリアスな話だけれどこの映画、暗くはない。特に風俗店の描写にユーモアがある。大体即物的に気持ち良くなりたいだけの男の姿って、それだけでも物悲しい滑稽さがある。そんな男どもを手だけでイカせるこの部屋は「ジャパン」の店を参考にしたんだって。さもありなん、で大笑い。
年をとっても整形手術などせず、ふくよかな姿が好もしくなるマリアンヌ・フェイスフルの暖かい映画。
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