Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

アルジェリア縦断 5 タッシリの岩絵

2008-01-18 01:14:29 | 中近東/北アフリカ
タッシリ・ナジェールと言えば先史時代の岩絵。古いものは紀元前1万年、多くは紀元前6千年~2千年に描かれたものが今に残る。

リビアと同じく、最も古いのは象やキリンの絵。
  
 彩色画も線刻画もあるが、リビアとちがってアルジェリアでは線刻画より彩色画に古いものが多いのだそうだ。顔料の違いにより、アルジェリアの方が古いものが残っている、ということらしい。
 お気に入り、うんちする子象。しっぽを上げているところがリアル。この砂漠が昔はサバンナだった証拠だ。

動物の絵で最も多いのは牛。
 
 
 古い時代のものほど表現が洗練されている。

こちらは線刻画で「泣く牛」と呼ばれるもの。
  
まるでピカソかミロの絵のようだが、なぜ牛が泣いているのか。いかにも「特別」な岩に掘られているからには意味があったのだろう。

これより時代の新しい馬の時代になると
 
 絵が雑になる。

動物より興味があるのは人間の絵。
 
  
 
踊っていたり、狩をしていたり。
大きな動物の中に見える小さな人間の姿が妙にいとおしい。

ところでタッシリでも有名な白い巨人とか泳ぐ人の絵には今回はお目にかかれなかった。と言うのも、これらの大作を見るには砂漠の中に見えたテーブルマウンテンの上まで崖をよじ登り、さらに徒歩で数時間歩かなければいけないのだ。
冬で気温が低いとは言え、日差しは強烈なサハラ。
さて、次は歩くか・・・。

にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする