Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

アルジェリア縦断 10 ムザブの谷 

2008-01-24 01:51:54 | 中近東/北アフリカ
12月31日 ガルダイアからブサーダ

朝、町の外にあるヤシ園へ。
夏は酷暑となるムザブの谷、そのため町の人は家の他にヤシ園を持ち、夏の間はその別荘に滞在するのだそうだ。
 地下には高度な貯水施設を持ち、庭にはオレンジ、レモン、石榴やブドウの木が茂る。とても快適そうで、これなら一年中ここに住めばいいのではないかと思うが、あくまで夏の住まいとか。

ムザブの谷を走り回っていると、いやでも特徴的なミナレットが目に付く。
 
  
先すぼまりの四角錐で、てっぺんには四隅に王冠のような角がある。何の飾りもない砂色だが、細いのやら太っちょのやら、かわいらしい。

3つ目の町はメリカ。
 この町の外側には広大な墓所が広がり、そこに有力者シディ・アイサの墓というのがある。この白い墓の形こそ特徴的なミナレットの原型とか。

 
この町の窓も小さいが、子供の後ろからはしっかりお母さんも外を覗いている。

 
メリカから望むガルダイアの町の全景。フランスの建築家、ルコルビジエがこの景色を好んだというが、四角い建物が折り重なっている様は確かにコルビジエ的かも。

4つ目の町、エル・アトフ。この町も入るにはガイドが要る。
 
が井戸で気楽にポーズを取ってくれるガイドさんもにこやかだし、子供の多い街の雰囲気はベニ・イスゲンに比べてずっとなごやかだ。
  
 

この町の外にもシディ・ブラヒムという学者の墓がある。
 
漆喰塗りで真っ白な、何の飾りもないシンプルさは700年前のものとは思えないほどモダンな感じがする。

町でお昼を食べ、午後は谷を出てまた北に向かう。
 サハラ・アトラスの丘陵に入るとわずかずつだが緑が増えてくる。
標高はまた1000メートル前後と高くなり、大分北に来たので寒い。
 
男達の着ているとんがり頭巾のコートが暖かそうだ。


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コメント (4)
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