Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

アルジェリア縦断 6 トゥアレグ族

2008-01-19 01:57:58 | 中近東/北アフリカ
タッシリに滞在中、現地ガイドをはじめドライバー、コックなどのスタッフは全員がトゥアレグ族だった。

  
大活躍の砂漠ガイド、アポロ。岩絵のガイドはもちろん、自分達の食事を作ったりお茶を入れたり、お客さんの様子にもよく気配りする働き者。
彼のターバンはラメかオイルをひいたように光っているが、これは藍染め。布が触れるとその色が落ちて顔や首筋が青くなる。日焼け止めになるんだそうだ。さらに好きな女の子がいる時はこの布で鼻筋を一なでして青い線をつけるとか。

 
ドライバー達。我々が岩絵を見ている間は大抵座り込んで、お茶を飲みながらタバコを吸っている。それぞれ個性があって面白いが、リビアの時よりは統制が取れていて、車に順番が付けられるとそれを決して崩そうとしなかった。
 でもライを聞きながら両手両足を離して運転するのはやめてくれ~。

このドライバー達、キャンプ地に着くとまずは焚き火を起こしてパンをこね始める。
  
そして熱い灰をかぶせて40分ほど。
 堅焼きのパンが出来上がる。
焼き立てを食べさせてもらうと堅い皮の中はもっちりしておいしい。
だが彼らはそのまま食べることはせず、せっかく焼きあがったパンをバラバラにほぐしてしまう。そして野菜の入ったトマト味のスープの中へ。
 スープを吸ったパンはスイトンのような感じ(おねだりして味見させてもらった)。残ったパンはまた翌日の昼食、ということで毎食同じものを大きな洗面器のような器からみんなで食べていた。

そして食後は焚き火を囲んでゆっくりお茶。
  
「砂漠で食べて、寝て。それがトゥアレグさ」だって。かっこいい!

 こちらは我々の食事を作ってくれたコックさんとキッチン。

朝はパンとインスタントスープだけ。
昼はサラダとアルファ米 
そして夜は羊のスープに羊と野菜のシチュー。
メニューはリビアのキャンプと大差ないが、味が違う。こちらの方が断然おいしい。
 2日目の夕食のハニーレモン・クスクスも甘くてデザートのようだがおいしかった。
腕のいいコックさんに当たって良かった。

ベルベル人のうち、アラブ人の流入で砂漠に追いやられた遊牧民がトゥアレグだとガイドブックには書いてあるが、トゥアレグ族に言わせると「ベルベル人の祖先がトゥアレグだ。」
誇り高く、その昔は砂漠の襲撃者だったトゥアレグ。
でも我々の接したトゥアレグはみんな親切でやさしかった。

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コメント (5)
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