Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

香港で映画「赤壁」を見る

2008-07-31 02:38:26 | 機内食・映画・美術展
香港でテレビを見ていたら映画「赤壁」の紹介をしていた。

曰く、中国映画史上最高の予算をかけた映画。主演はトニー・レオンと金城武だし、監督はジョン・ウーだし、見たいけどいつからかなあ、と思っていたらもう公開していると言う。

ならば、ということで出かけたタイムズ・スクエアのUA Cinema。10時からの回があるので仕事を終え、食事をしてからでも余裕で間に合う。

館内は3つのスクリーンがあるシネマ・コンプレックス。全席指定でチケットを買うときに席を選べる。お代は70HK$(1050円)だから日本の通常料金よりは大分お安い。しかも映画には中国語と英語の字幕が付くというから話も何とか分かりそうだ。

で映画「赤壁」。ご存知、三国志の有名な戦いの話、なんて知ったかぶってみたが、実は吉川英治の三国志を3巻目で放り出してしまったので、戦いの話は知らない。でもまあ曹操や劉備ぐらいは知っているので、なるほどこの役者がこの役ね、と配役を楽しむことはできる。

映画が始まってすぐ、金城武が登場。諸葛孔明というおいしい役で、映画の中でも一番の男前なのだが、この人、とにかく芝居が下手。他の中国人俳優がみなうまいので、なおさら目立ってしまう。

それにひきかえもう1人の主役、周瑜役のトニー・レオンは貫禄。もう45歳になるらしいが、スターのカリスマ性も演技力も金城君の比ではない。そんなわけで2人の場面になると完全に場をさらってしまう。

戦いの場面はいかにもジョン・ウーらしく、大げさで派手。真っ赤な血はドバドバ吹き出すわ、人は飛ぶわでもう大笑い。まるで漫画のような演出がジョン・ウーの持ち味なので、その点では期待を裏切らない。

それにしても前哨戦が長いし、ラブシーンなんかもしつこく長い。こんな調子ではこの映画、一体何時間かかるんだろう、と思っているうちにいよいよ決戦の朝。さあ、これからが本番、と思ったらいきなり「赤壁の戦い To be continued」って、なに~!

なんとこの映画、前後編に分かれていたのだ。でも、だったらパート1ってちゃんと言ってよ!

日本での公開は11月らしいが、その時もこのバージョンを公開するのだろうか。アメリカだったらもっと刈り込んで1本にするだろうし、その方が締まった映画になるような気がするが。

それにしても続きを見ないとおさまらない。後編の公開はいつのことやら。その時はまた香港で見るか。

文句はいろいろあるが、三国志を読んでいなくてもまあ楽しめる娯楽映画。2時間、退屈はしない。揚子江を埋め尽くす古代船団を見るだけでも価値はある。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする