Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ミャンマーのお坊さん

2013-05-16 15:23:00 | 東南アジア
ミャンマーと言えば仏教の国。

実際には少数民族にはキリスト教徒やイスラム教徒も多く、それを多数派であるビルマ族の現政権が仏教を押し付けるような政策をとっているのでいろいろな軋轢も生まれるのだが、観光と言えばお寺巡りばかりだし、地元民の遊びに行く先もお寺。

街道を走ればあちらこちらで大音量で音楽を流し、銀の鉢を振る人たちを見かけるのだが、
 これは新しいお寺を建てるための寄進集め。

こんなに国中お寺だらけなのにまだ建てるのか、と思ってしまうが、政府がしっかりしていない分、精神的な支えばかりではなく福祉や子供の教育などの役割もお寺が負っているから必要なのだろう。

そのたくさんのお寺にはたくさんのお坊さんがいるわけで
 
町でも村でもこんな托鉢風景に毎日出会える。特にマンダレーではたくさん見かけたような。
 こんな子供でもうやうやしくお布施しているし
 ヤンゴン市内ではビリヤニ屋さんで托鉢。

ミャンマーのお坊さんたちはチベット方面同様、えんじ色の衣だが、お寺や街中ではかわいいピンク色の衣もよく見かける。
  
こちらは尼さんたち。こんな風に尼さんがお坊さんとは違う色の衣を着ている国は今まで見たことがなく、目立つせいもあるかもしれないが、こんなに尼さんの多い国も今まで見たことがない。

この尼さんたちも托鉢をして歩くのだが、ガイドさんによると男のお坊さんが調理をした食べ物を寄進されるのに対して、尼さんたちはお米か現金をもらって調理は自分たちでしなければいけない決まりなのだそうだ。
 市場ではお菓子なども寄進されていたようだけれど。

ところでこれだけお坊さんや尼さんが目立つのはお寺が多いからだけではなく、同じ上座部仏教のタイなど同様、一時的な出家者も大勢いるかららしい。年齢にも期間にも係わりなく、出家したいと思った時に好きなだけお寺に入るのだとか。
我らがガイドさんも高校生の頃に1ヶ月出家し、腰まであった髪はその時に売って、お金をお寺に寄進したんだそうな。

ヤンゴンのシュエダゴン・パゴダを始め、有名なお寺ではこんな姿をよく見かけたが
 
この人たちは多分一時的な出家者。
 
真剣に勉強、瞑想するお坊さんももちろんいらっしゃる。

ポッパ山の麓では偶然にも面白い行列に出くわした。
 
車の上には華やかに飾られた仏様、その後ろにはお供え物を持った大勢の女性たち。

 これに続くのは騎馬の男の子たち。
  
まるで王子様のような姿で、小さな子は親に抱えられている。

さらに後ろには牛車が続き
  
 
こちらにはお姫様たちが乗っている。

これが実は出家式のパレードだそうで、お金持ちでは個人でやることもあるが、村でまとまってやるとこんな派手な行列になるらしい。

一般のミャンマー人の生活に仏教が深く根ざしているのは間違いないし、お寺が果たす役割も十分に理解できる。
しかしこの派手なパレードといい、元の姿がわからなくなるまで仏像に貼られる金箔といい、もうちょっと他のことにそのお金を回した方がいいんじゃないか、と不信心な外国人としてはつい思ってしまうのだった。 


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コメント (2)
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