Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

イランの旅 19 ヴァーンク教会

2014-07-22 16:57:00 | 中近東/北アフリカ
5月3日

イスファハン観光2日目はホテルの目の前のヴァーンク教会からスタート。
ジョルファ地区というこのエリアは17世紀初頭、アッバス一世が商業や工芸に秀でたアルメニア人を移住させたところで、一時期は4,5万人もいたアルメニア人も今では5,000人ほどに減ったものの、現在も教会が13残っているとか。

それらを代表するヴァーンク教会は1655年の創建。
  
高い時計塔の下の門をくぐるとやぐらのような鐘楼があり、
 
その隣の教会にはまるでモスクのような大きなドーム。入口の鍾乳石飾りやタイルもモスクのようだ。

しかし一歩中に入ると
 
内部は金を多用したキリスト教式のフレスコ画でびっしり。
  
 
天使も遊ぶ華やかな装飾だけれど
 
その中にまぎれるイスラム風味も美しい。

 
キリスト降架図や懐胎告知のおなじみの絵の下をくぐって表に出ると
 正面にはアルメニア博物館がある。

2フロアの広い展示室だが、入ってまず目に付くのは
  
オスマントルコによるアルメニア人虐殺に関する展示。
100万人ほども殺されたというこの出来事、イランとは関係がないが、アルメニア人としては絶対に忘れない、というところだろう。

   
他にはアルメニア聖書の写本やら、僧衣やらタイルやら、工芸を得意とするアルメニア人らしい細々としたものがいっぱいで楽しく、
 ペルシャの王たちがアルメニア人に特権を与えた証書などもあって面白い。

日本ではほとんど縁のないアルメニア人だが、トルコやシリア、ミャンマーでもアルメニア教会を見かけて興味があった。
教会の華麗さといい、博物館の内容と言い、ヴァーンク教会は期待以上だった。


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コメント (4)
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