Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

イランの旅 22 イスファハンのマスジェデ・イマーム

2014-07-28 19:15:31 | 中近東/北アフリカ
5月3日 続き

遅い昼食の後、イマーム広場に面したもう一つの大きなモスク、マスジェデ・イマームへ。

 
広場に面して建つ2本のミナレットを持つ入口の門は30mあり、この上部の鍾乳石飾りは圧巻の細かさ。
  
 重厚な扉のあるこの入り口の建物からもうブルーのタイルの洪水。

広場とメッカの方角の関係から45度曲がったこの入口の建物を抜けると
 正面に大きなドームのある南のイワーン。
  
左右に同じ造りの東西のイワーンがある。

まずは右手にある西のイワーンに入ると
  
 
ここも繊細なブルーのタイルで覆い尽くされている。
 この奥に進むと
 中庭があって、周りを囲む平屋の建物は神学校のもの。
  中庭からは中央の大ドームが良く見える。

その大ドームは内部の高さが36m、外の高さが51mと中空の二重構造になっている。
 
そのためドームの真下に立つと音が反響して小さな声でもよく聞こえる。他の国のモスクでも見たことのある構造だが、音の反響の仕方が好きだ。

 
こちらはまた微妙に模様の違う東のイワーンのドーム。
この奥にもまた神学校があって
 
 
ドームとミナレットをじっくり見ることができる。

ところでおなじみアッバス1世によって創建されたこのモスク、マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォラーやマスジェデ・ジャーメに比べるとモザイクタイルが少なく、彩色タイルが多い。
 
これは1611年に建設が始まったものの、なかなかモスクが完成しないと王様がイライラするので少しでも工期を早めようと建築家が工夫して、以来採用されるようになったものだとか。それでもこのモスクの完成には25年もかかっている。

もうタイルはお腹いっぱい、という方も多いだろうが、まだ行けると言う方はこちらへ↓


イスファハンの観光はこれで終了、あとはちょっと買い物に走って、夕食はイスファハンで一番有名らしいこちらのレストランへ。
  階段からして高級っぽい「シェエラザード」
  
内部もステンドグラスがきれいだが、ここも外国人の団体だらけなのは他にあまりチョイスがないので仕方ないのか。

 
野菜たっぷりのスープとご飯はまあ無難な味。
 珍しく魚があったので頼んだこちらのフライは、右はおいしかったが左は川魚らしくちょっと泥臭い。
 羊のケバブはちょっと手の込んだ形で出てきたが、これは塩辛すぎ。
 そしてオムレツのように見えるこちらはイスファハン料理のホレシュテマスト。ヨーグルトと羊肉で作られ、サフランで色づけされているのだが、肉は言われなければわからないほどなめらかにすりつぶされ、味付けはものすごく甘い。料理としてもデザートとしても食べられると言うことだが、味は完全にデザート、しかし食感も味もわからないのになぜ肉が入っているのかが謎。まずいとは言わないが何とも不思議な一皿。
 そんなわけでこの店で一番おいしかったのは食後に出されたギャズ。これまたイスファハン名物のヌガーなのだが、この店のは甘すぎず、歯に付くこともなくてとてもおいしかった。

結局イスファハンで一番おいしかったレストランは泊まっていたホテルの一階ということで灯台下暗し。
イラン一の観光都市イスファハンにはホテルもおいしいレストランも足りない。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする