Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

イランの旅 16 イスファハン、イマーム広場

2014-07-13 19:24:08 | 中近東/北アフリカ
5月2日

いよいよイラン観光のハイライト、イスファハンである。

 少し早めの8時半に出発、ホテルのあるアルメニア地区からザーヤンデ川を渡ると大通りは中央が緑の遊歩道になっている。

車を降りてイマーム広場へ。

まだ観光客の姿もまばらな広場はさすがに広い!

目立つのは大きなドームのモスクだが、まずは左手のアリ・ガープ宮殿へ。
 
ここは16世紀末、イスファハンに遷都したサファビー朝のアッバス1世が建てた宮殿。
 地味な入口から入ると 
 
1階はこれまた彩色が褪せて地味ながら、繊細な装飾で早速趣味の良さがうかがえる。

   
途中階の部屋の装飾は19世紀以降に破壊されてしまったとのことだが、階段まで美しいタイル張り。
これを上がって行くと大きなテラスに出る。
 ここから広場を一望できるのだが

現在テラスを修復中のため、正面は足場で視界を遮られてしまう。
それでもここから眺めれば、左手にマスジェデ・イマーム、正面にマスジェデ・シェイフ・ロトゥフォラーが見えて広場の大きさが改めて実感できる。

 
木造のテラスの天井も精緻な模様で彩られ
  壁には優雅な美女たちがいる。
 
テラスに続く部屋の装飾も優美だ。

そしてこの上の階にあるのが有名な音楽室。
  
  
 
壁や天井に無数につぼ型の穴があけられているが、これは雑音を吸収し楽器の音を際立たせるための工夫なのだそう。
同じような装飾はアンベール城など、インドのムガール建築でよく見かけるが、こちらペルシャがオリジナルだ。

最初の建物からもう興奮しきりだが
 広場中央の噴水をまわり
 
次はお向かいのマスジェデ・シェイフ・ロトゥフォラーへ。モスクへの入り口は正面、両脇にはバザールが続いている。

 
入口の見事な鍾乳石飾りをくぐると
 
天井が低く華やかな廊下が途中で折れ、そこを抜けると 

圧巻の空間。

 
この洗練された美しさには息をのむしかない。

正方形の室内は正面にミフラーブがあるのみでからっぽだが、まわりを覆い尽くすタイルはとにかく精緻の一言。
   
 
壁の下部こそ彩色タイルだが、ドームも含めた上部はすべてモザイクタイルで、これもアッバス1世建造のこのモスクは完成まで17年かかったとか。

彩色タイルもトルコとは違った華やかさで、さすがペルシャ!
ということでタイルをもっと見たい方はこちら。


しかしイスファハン観光はまだ始まったばかり。


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コメント (6)
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