4月30日 続き
ヤズドでの宿泊は旧市街の中。
イランにも古い邸宅が残っている町はいくつもあるのだが、モロッコやシリアのようにそれを改造しておしゃれなホテルにする資本がなく、ほとんどは朽ち果てるままに放置されているとか。
その中でヤズドには改造された邸宅ホテルがいくつもあり、今夜はその一つに泊まるのだ。
茶色い壁が連なる中、細い路地をくねくねと入った所にホテルはあった。
Mehr Traditional Hotel
正面には受付ロビーがあり、その脇の通路を入ると中庭があってその周りを部屋が取り囲む。
中東ではおなじみのスタイルだ。
友人と二人でシェアする部屋は随分広い。
家族で旅行することが多いせいだろうか、イランにはベッドが3つの部屋が多くて、これは二人で使う時には荷物が置けて便利。
部屋にはテレビや冷蔵庫、湯沸しもあるが、壊れて使えなかったり、汚れていたりするのが残念。部屋やバスルームはきれいなので問題ないのだが。
建物内を探検、と屋上に上がってみると立派なバードギールと呼ばれるウィンドタワーがある。これは風を屋内に取り込む天然クーラー装置で、ドバイのバスタキヤ地区でも見たことがある。
まわりは一面茶色い屋根で、その向こうにポコポコといくつもモスクのドームやミナレットが見える。
一休みしたところで、行きたいお店があるのでガイドさんに案内を頼む。
と、ホテルの目の前にはトンネル。これが実はバザールの入口で
延々とつながるお店も、レンガ造りの屋根も素敵すぎる。
渋い銅鍋職人がいるかと思えば、ハデハデなドレスを売っていたり、
ペイズリー模様の織物はこの町の特産だそうだ。
昔ながらの屋内バザールを抜けた先もお店が立ち並んで活気のある町。
広場の正面にはとても印象的な建物がそびえている。
しかしとりあえずの目的地はそのすぐ近くにあるこちらの店。
ロンプラにも載っている「ハジ・カリフェ・アリ・ラバール」はお菓子で有名なヤズドでも名店とされているそうで
なるほど中はこの混雑。出て行く人はみんな巨大な袋を下げている。
この店での注文方法は、まずはショーケースで買いたいものを選び、注文票に数を書き込んで店員に渡す。請求書を渡されるので出納窓口でお金を払い、領収書を見せて品物を受け取る。が、すべてペルシャ語なので、これはイラン人の助けがなければ相当難しい。
しかし我々には強い味方がある、ということで無事にゲットしたのがこちら。
できますものほとんどを網羅した詰め合わせでぎっしり1キロぐらい入っているが、これで約300円とお安い。
蓋を開けると生姜やサフランの香りがしてエキゾチック。ココナッツやピスタチオを使ったお菓子が多いが、お味は甘い!
正直、シリアの洗練されたお菓子に比べると名店と言えどもかなり素朴。でもとりあず有名店のお菓子を買うことができて満足。
買い物を無事済ませたところで、先ほどの大きな建物を改めて見学。
手前にはなにやら木枠を組み合わせたようなものがあるが、これはナフルと言ってお祭りの山車のようなもの。シーア派の殉教者フセインを追悼するアーシュラーの日にはこの山車に布をかぶせ、大勢で担ぐものなのだそうだ。
そして奥の大きな建物はホセイニーエと言って、そのアーシュラーの日のためだけのものとか。どのように使うのか聞いてもよくわからなかったが、儀式の観覧席なのだろうか。
あたりが暗くなるにつれて内部がライトアップされ、実に印象的な建物。
年に一度使うだけのためにこんなものを作ってしまうのもすごいが、マシャドと言いここと言い、シーア派のアイデンティティは殉教者なのかと考えてしまう。
まだまだバザールをうろついてみたかったが、どうも昼間から具合の悪かったらしいガイドさんがつらそうで、しかし先に帰っていいと言っても言うことを聞いてくれない。
仕方がないので一緒にホテルに帰り、中庭のレストランで夕食。
大きなおなかとひげが立派なコックさんは大人気で、みんなに愛想よく写真を撮られていたが
ビュッフェのお味はかなり残念。
イランの観光業はまだまだこれからだ。
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ヤズドでの宿泊は旧市街の中。
イランにも古い邸宅が残っている町はいくつもあるのだが、モロッコやシリアのようにそれを改造しておしゃれなホテルにする資本がなく、ほとんどは朽ち果てるままに放置されているとか。
その中でヤズドには改造された邸宅ホテルがいくつもあり、今夜はその一つに泊まるのだ。
茶色い壁が連なる中、細い路地をくねくねと入った所にホテルはあった。
Mehr Traditional Hotel
正面には受付ロビーがあり、その脇の通路を入ると中庭があってその周りを部屋が取り囲む。
中東ではおなじみのスタイルだ。
友人と二人でシェアする部屋は随分広い。
家族で旅行することが多いせいだろうか、イランにはベッドが3つの部屋が多くて、これは二人で使う時には荷物が置けて便利。
部屋にはテレビや冷蔵庫、湯沸しもあるが、壊れて使えなかったり、汚れていたりするのが残念。部屋やバスルームはきれいなので問題ないのだが。
建物内を探検、と屋上に上がってみると立派なバードギールと呼ばれるウィンドタワーがある。これは風を屋内に取り込む天然クーラー装置で、ドバイのバスタキヤ地区でも見たことがある。
まわりは一面茶色い屋根で、その向こうにポコポコといくつもモスクのドームやミナレットが見える。
一休みしたところで、行きたいお店があるのでガイドさんに案内を頼む。
と、ホテルの目の前にはトンネル。これが実はバザールの入口で
延々とつながるお店も、レンガ造りの屋根も素敵すぎる。
渋い銅鍋職人がいるかと思えば、ハデハデなドレスを売っていたり、
ペイズリー模様の織物はこの町の特産だそうだ。
昔ながらの屋内バザールを抜けた先もお店が立ち並んで活気のある町。
広場の正面にはとても印象的な建物がそびえている。
しかしとりあえずの目的地はそのすぐ近くにあるこちらの店。
ロンプラにも載っている「ハジ・カリフェ・アリ・ラバール」はお菓子で有名なヤズドでも名店とされているそうで
なるほど中はこの混雑。出て行く人はみんな巨大な袋を下げている。
この店での注文方法は、まずはショーケースで買いたいものを選び、注文票に数を書き込んで店員に渡す。請求書を渡されるので出納窓口でお金を払い、領収書を見せて品物を受け取る。が、すべてペルシャ語なので、これはイラン人の助けがなければ相当難しい。
しかし我々には強い味方がある、ということで無事にゲットしたのがこちら。
できますものほとんどを網羅した詰め合わせでぎっしり1キロぐらい入っているが、これで約300円とお安い。
蓋を開けると生姜やサフランの香りがしてエキゾチック。ココナッツやピスタチオを使ったお菓子が多いが、お味は甘い!
正直、シリアの洗練されたお菓子に比べると名店と言えどもかなり素朴。でもとりあず有名店のお菓子を買うことができて満足。
買い物を無事済ませたところで、先ほどの大きな建物を改めて見学。
手前にはなにやら木枠を組み合わせたようなものがあるが、これはナフルと言ってお祭りの山車のようなもの。シーア派の殉教者フセインを追悼するアーシュラーの日にはこの山車に布をかぶせ、大勢で担ぐものなのだそうだ。
そして奥の大きな建物はホセイニーエと言って、そのアーシュラーの日のためだけのものとか。どのように使うのか聞いてもよくわからなかったが、儀式の観覧席なのだろうか。
あたりが暗くなるにつれて内部がライトアップされ、実に印象的な建物。
年に一度使うだけのためにこんなものを作ってしまうのもすごいが、マシャドと言いここと言い、シーア派のアイデンティティは殉教者なのかと考えてしまう。
まだまだバザールをうろついてみたかったが、どうも昼間から具合の悪かったらしいガイドさんがつらそうで、しかし先に帰っていいと言っても言うことを聞いてくれない。
仕方がないので一緒にホテルに帰り、中庭のレストランで夕食。
大きなおなかとひげが立派なコックさんは大人気で、みんなに愛想よく写真を撮られていたが
ビュッフェのお味はかなり残念。
イランの観光業はまだまだこれからだ。
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