4月1日 続き
満を持してやってきたのは北ブラバント博物館。
ここが世紀のボッシュ展の会場なのだが、オンライン予約で1時間ごとの入場者数の制限をしているので行列などはなく、あたりのムードはいたってのんびり。
自分がこの展覧会の存在を知ったのは2月13日からの開幕直前、1月末か2月の初め頃だっただろうか。
すぐにHPから予約をしたが、その時点ではどの日、どの時間でも予約可能、平日の午前中は学生団体の見学があるということだったので平日の午後1時~2時の予約をした。
その後会場の混雑具合などを調べているとネット予約は完売、希望者が多いので毎日夜11時まで開館することにしたと知ってびっくり。オランダの美術館のフレキシビリティーにも感心するが、早く予約を入れてよかった~。
入場時間の予約は指定された1時間の間に入ればよく、ぴったり行くと混むとの噂だったので1時半頃に入館。入場後は好きなだけ見学することができる。
平日の昼間だったためかお客さんの年齢層はかなり高く、心なし上品で裕福そうな人が多い。
見た限りでは東洋人の姿はなく、地元オランダの人がほとんどだったように思う。
ここから先は撮影禁止。
今回の展示では現存30点以下と言われるボッシュの真作の内、なんと20点が世界中から集結。
他に工房や弟子の作品と認定されたものが13点。
有名どころで来ていないのはスペイン、プラドの4点だが、うち「愚者の治療」と「聖アンソニーの誘惑」は今回のイベントに先立って行われた調査でオランダ側調査員にボッシュの真筆ではなく工房作と評価され、それにへそを曲げたプラドが直前になって出展を取りやめたと言ういわくつき。
会場内はもちろん大盛況だし、ボッシュの作品はディテールが面白いので近くでじっくり見たいが、お客さんのマナーはさすがに良くて、少し待っていればちゃんとスペースが空いて絵に近づくことができる。
背が高い人が多いので大きな絵の全体をゆっくり眺められないのだけが難点。
そして今回の展示で特に面白かったのは油絵の他にボッシュ真筆の素描が19点も来ていたこと。
ボッシュ展カタログより
「壁に耳あり、障子に目あり」みたいな有名な絵から、鳥同士の戦いなどなど、ペンとインクだけで描かれたスケッチはまるで鳥獣戯画のよう。
こんな古い時代の素描が残っているとは驚いたが、オランダの画家としては最古に属するとか。画家が生前から高く評価されていた証しだろうか。
ベルリンの美術館に所蔵されているものが多いようだが、こんなにまとまって見られることはそうあるまい。
ということでじっくり見て回って2時間ほど。充実の展示に大満足だが、さすがに疲れた~。
で終点にはもちろんミュージアム・ショップがあって
コーヒーやチョコレートのパッケージにも心惹かれたが、さすがにこれらの消え物ではもったいないので
カタログの他にエコバッグやクリアファイルをお買い上げ。
お昼も食べずに博物館に入ったので、もう4時近かったが近くの適当なカフェで
サンドイッチを半分づつ。ベーコンとチーズに甘いマスタードソースがおいしい。
人心地付いたところでマーケットが開かれていた広場に戻ると
市場はもう撤収していて中央になにやら見える。
これは16世紀の絵にも登場する井戸を復元したものらしいが、この広場に面してボッシュの家もあったとか。
最後にボッシュの垂れ幕で飾られた市庁舎を見て駅に向かうが、途中で大事な寄り道。
小さな入口の店だが、ここがデン・ボッシュでも一番有名なケーキ屋、Jan de Groot。
誇らしげなお姉さんの隣に並ぶ茶色いボールがこの町の名物とのことなので、これを一つ買って列車に乗り込む。
アパートに帰り着いて、今夜もキッチンで自炊飯。
市場でミックスきのこを買っていたので、今夜のメインはきのこのバター炒め。
そしてデザートはもちろんデン・ボッシュの名物、ボッシュ・ボーレン。
要はテニスボールよりも大きなシュークリームのチョコレートがけなのだが、皮に比べて中の生クリームの量が半端ない。しかしさすが酪農王国、この生クリームがおいしくて、こちらには甘みがほとんどついていないのでまわりの甘いチョコレートとのバランスも絶妙。
さすが店に行列ができるだけのことはある、日本人としては半分でちょうどいいけど。
ところで世紀のボッシュ展、オランダでの展示は終了して、現在はスペインのプラド美術館で9月11日まで開催中。
オランダで見られたものの他にもちろん来なかったプラド所蔵の作品、さらにリスボンの「聖アンソニー」も展示されているようなのでこちらの方がお得かもしれない。
しかしプラドのHPを見るとオランダのオの字も書いていない。
プラド、よほどプライドを傷つけられたのか、なんだか執念深そうでおもしろい。
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満を持してやってきたのは北ブラバント博物館。
ここが世紀のボッシュ展の会場なのだが、オンライン予約で1時間ごとの入場者数の制限をしているので行列などはなく、あたりのムードはいたってのんびり。
自分がこの展覧会の存在を知ったのは2月13日からの開幕直前、1月末か2月の初め頃だっただろうか。
すぐにHPから予約をしたが、その時点ではどの日、どの時間でも予約可能、平日の午前中は学生団体の見学があるということだったので平日の午後1時~2時の予約をした。
その後会場の混雑具合などを調べているとネット予約は完売、希望者が多いので毎日夜11時まで開館することにしたと知ってびっくり。オランダの美術館のフレキシビリティーにも感心するが、早く予約を入れてよかった~。
入場時間の予約は指定された1時間の間に入ればよく、ぴったり行くと混むとの噂だったので1時半頃に入館。入場後は好きなだけ見学することができる。
平日の昼間だったためかお客さんの年齢層はかなり高く、心なし上品で裕福そうな人が多い。
見た限りでは東洋人の姿はなく、地元オランダの人がほとんどだったように思う。
ここから先は撮影禁止。
今回の展示では現存30点以下と言われるボッシュの真作の内、なんと20点が世界中から集結。
他に工房や弟子の作品と認定されたものが13点。
有名どころで来ていないのはスペイン、プラドの4点だが、うち「愚者の治療」と「聖アンソニーの誘惑」は今回のイベントに先立って行われた調査でオランダ側調査員にボッシュの真筆ではなく工房作と評価され、それにへそを曲げたプラドが直前になって出展を取りやめたと言ういわくつき。
会場内はもちろん大盛況だし、ボッシュの作品はディテールが面白いので近くでじっくり見たいが、お客さんのマナーはさすがに良くて、少し待っていればちゃんとスペースが空いて絵に近づくことができる。
背が高い人が多いので大きな絵の全体をゆっくり眺められないのだけが難点。
そして今回の展示で特に面白かったのは油絵の他にボッシュ真筆の素描が19点も来ていたこと。
ボッシュ展カタログより
「壁に耳あり、障子に目あり」みたいな有名な絵から、鳥同士の戦いなどなど、ペンとインクだけで描かれたスケッチはまるで鳥獣戯画のよう。
こんな古い時代の素描が残っているとは驚いたが、オランダの画家としては最古に属するとか。画家が生前から高く評価されていた証しだろうか。
ベルリンの美術館に所蔵されているものが多いようだが、こんなにまとまって見られることはそうあるまい。
ということでじっくり見て回って2時間ほど。充実の展示に大満足だが、さすがに疲れた~。
で終点にはもちろんミュージアム・ショップがあって
コーヒーやチョコレートのパッケージにも心惹かれたが、さすがにこれらの消え物ではもったいないので
カタログの他にエコバッグやクリアファイルをお買い上げ。
お昼も食べずに博物館に入ったので、もう4時近かったが近くの適当なカフェで
サンドイッチを半分づつ。ベーコンとチーズに甘いマスタードソースがおいしい。
人心地付いたところでマーケットが開かれていた広場に戻ると
市場はもう撤収していて中央になにやら見える。
これは16世紀の絵にも登場する井戸を復元したものらしいが、この広場に面してボッシュの家もあったとか。
最後にボッシュの垂れ幕で飾られた市庁舎を見て駅に向かうが、途中で大事な寄り道。
小さな入口の店だが、ここがデン・ボッシュでも一番有名なケーキ屋、Jan de Groot。
誇らしげなお姉さんの隣に並ぶ茶色いボールがこの町の名物とのことなので、これを一つ買って列車に乗り込む。
アパートに帰り着いて、今夜もキッチンで自炊飯。
市場でミックスきのこを買っていたので、今夜のメインはきのこのバター炒め。
そしてデザートはもちろんデン・ボッシュの名物、ボッシュ・ボーレン。
要はテニスボールよりも大きなシュークリームのチョコレートがけなのだが、皮に比べて中の生クリームの量が半端ない。しかしさすが酪農王国、この生クリームがおいしくて、こちらには甘みがほとんどついていないのでまわりの甘いチョコレートとのバランスも絶妙。
さすが店に行列ができるだけのことはある、日本人としては半分でちょうどいいけど。
ところで世紀のボッシュ展、オランダでの展示は終了して、現在はスペインのプラド美術館で9月11日まで開催中。
オランダで見られたものの他にもちろん来なかったプラド所蔵の作品、さらにリスボンの「聖アンソニー」も展示されているようなのでこちらの方がお得かもしれない。
しかしプラドのHPを見るとオランダのオの字も書いていない。
プラド、よほどプライドを傷つけられたのか、なんだか執念深そうでおもしろい。
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