6月18日
ホテルのオープンテラスで朝ご飯。
インドネシアの現地飯だと生野菜が食べられないので、ここぞとばかりにサラダの大盛り。
このホテルの宿泊客は現地の人が多いと見えて、陽が昇ってからのレストランはガラガラだ。
8時に約束通り、手配していた車の運転手がホテルに迎えに来てくれた。
堂本剛そっくりなアラン君は一応英語で意思疎通はできるが、あまり込み入った話はできないのでおとなしく車を転がしてくれる。
進路を南に取ってしばらく行くと次第に標高が上がって来て
周りの田んぼがキャベツなどの高原野菜の畑に変わってくる。
途中に通過する町ではいまだに馬車が使われていて、かと思うと小学生ぐらいの子供が平気でバイクの二人乗りをしているが「免許は本当は17歳から。でもこういう田舎じゃ警察もいないからいいんだよ」とおおらか。
出発から1時間40分で目指す「カワ・プティ」に到着。
この看板を入って少し行くと大きな駐車場があり、ここで入場料50,000ルピア(約500円)を支払うがこれは外国人料金。
さらに目的地へはまだ5キロあるが、自家用車だと1,500円払わなければいけないと言うので、ケチってシャトルバンで行くことにする。
この料金が往復21,000ルピア。乗客が12人そろわないと出発しないが、すぐに若い男の子たちの団体がやって来た。
ミニバンはかなりのスピードで高い木のうっそうと茂る山道を上って行く。
そして10分ほどで到着したのがこちらの駐車場。
小やみになっていた雨がここに来たら激しくなって、車に傘を置いてきたことを後悔しているとすかさずレンタル傘屋がやってくる。200円は高いが仕方ない。
階段を少し降りて、見えてくるのが標高2,430mの火山の噴火口。
ここに硫黄泉が溜まって青い湖になっているのだが、あいにくの霧でまわりは真っ白。幻想的と言えば幻想的な風景ではあるが。
あたりには強い硫黄の香りが漂い、硫黄成分で黄色くなった石も見えるが湯の華も売っている。
周囲の樹は立ち枯れ、避難路を示す看板もあるが、一応ここはこの400年ほど噴火はしていないらしい。
湖畔に近寄れるところがあり、どう見ても水は熱そうではないのでちょっと手を入れてみると、岸辺のためか雨のためか温度は30℃ほど。日本なら風呂の一つも作ってしまいそうだが、ここで長湯をしたらガスの中毒になりそうだ。
そのうちに一段と雨が激しくなってきたが、おかげで霧はちょっと晴れた。
思ったより小さな火口だが珍しい風景であることは間違いない。
標高と雨のせいで気温は10℃ぐらいだろうか。さすがに寒くなってきたので帰りのシャトルに乗る。
ところが待てど暮らせど他のお客は来なくて、退屈そうなドライバーとずっと待つはめに。
普段の週末ならここは観光客だらけなのだそうだが、ラマダン中のムスリムは遊びも控えるそうで、来ているのは裕福そうな中華系ばかり。彼らは自分の車でやって来るのでシャトルに乗る者などいない。
結局50分も待って、やっと若い子たちのグループが来たが、車の乗り入れ料をケチるんじゃなかった。
体が冷え切ったところで、次の目的地はカワ・プティの入り口から5分ほどのワリニ温泉。
設備が良さそうだと調べてきたのだが、行ってみるとなんとお休み。
ラマダン中を利用して設備のメンテをしているらしい。
仕方がないのでまた引き返すが、この温泉はお茶のプランテーションの中にあって、周りの丘はすべて茶畑。
これこそ本物のジャワ・ティ。
ワリニには入れなかったが、幸いにしてこのすぐそばにもう一つ温泉がある。
それがこちらのチマングゥ温泉。入場料の40,000ルピアはまた外国人料金で、ジモティーの倍らしい。
中には浅いのと深いの、2つのかなり大きなプールがあって、これが水温40℃ほどの温泉なのだが、お湯はあまりきれいな感じではない。
しかし目指していたのは最初からこちらの個室風呂。
こちらの受付でまた15,000ルピアを払うと、空いている部屋のどれでも好きなのを使えと案内される。
個室の中はシンプルそのもので、タイル張りの浴槽の他には壁に荷物を引っかける物があるだけ。その浴槽にはお湯がジャンジャン流れ込んでいるのであふれたお湯で床もびしょびしょ。着替える際にはいささか気を遣うが、いざかけ湯をして湯船に入ってみると、無色透明のお湯は42℃ほどの最適温。
すぐ近くのカワ・プティは硫黄の香りプンプンだったが、こちらはにおいもなく、飲んでみるとちょっと石膏っぽい味がするかな、と言う程度。
しかし見た目は小さい浴槽が足を伸ばして入るのにぴったりのサイズで、ジャンジャンかけ流されるお湯に肩まで浸かるとこれが何とも気持ちいい。そしてゆっくり浸かっていると、なんだか関節から疲労が出てくる感じがする。
清潔感あふれるとは言い難いが、台湾の個室風呂に慣れていればまったく問題ない設備で、思った以上にいいお湯に大満足。
30分入って出てきたらそのあとちょっとぐったりしてしまったから、無色透明無味無臭と侮ってはいけないお湯だったよう。
さて、一風呂浴びたらさすがにお腹も空いてきた。
ラマダン中でもちゃんと食事はできると言うことで、山道を少し下った所にあるレストランに案内される。
観光客には定番の食事処のようで中国系のお客さんでいっぱいだったが
ナシ・リウェットという揚げたシラスの乗ったご飯がココナッツミルクで炊かれているのかすごくおいしい。まわりには鶏を甘辛く煮たものや揚げ豆腐、テンペ、それにガドガドもついて、これで280円。
昨晩のリベンジで生イチゴジュースにもありつけたが、これも酸味の効いたイチゴの味が濃くておいしい。
標高が高くて涼しいこのあたりこそイチゴの産地なのだ。
食事を終えて外に出てみれば、畑の中に昔ながらの集落の残るいい雰囲気。
ここいら辺ではこんな具合に袋に土を詰めてネギなどを栽培しているのがおもしろく、イチゴの苗もこの方式で育てられている。
町のシンボルらしい巨大イチゴを過ぎるとインドネシアらしくバイクが増えてきた。
道端で大きなザボンを売っていたので一つ買ってみたが、甘みはいまいち。
いろいろな果物があるインドネシアだが、味はタイの方がずっといいように思う。
バンドゥンの町に戻ってきたところで、この町の名物を買いたいと言うとアラン君が車を停めてくれた。
命の危険を感じながら(笑)道を横断して入ったのはバタゴールの店。
バタゴールとは揚げ豆腐の上に魚のすり身が塗りつけられたもので、注文するとこれを揚げて一口大に切ってくれる。
この店ではバタゴール2つにインドネシア風シューマイ1つのセットがあったので、今夜の夕食はこれ。
ホテルに帰って箱を開けてみると、3つとは言え一つ一つのバタゴールが大きいのでかなりの量。他にピリ辛のピーナッツソースと甘い醤油のケチャップ・マニス、それにライムが入っている。
揚げ焼売にすり身の乗った揚げ豆腐なのでなじみの味。そのままでも十分なほどしっかり味はついているが、ライムを絞って2つのソースを混ぜたものにつけて食べると飽きずに食べられる。
と、少し多いな、と思いながらこれを完食してしまったらまた油で胃をやられてしまった。
インドネシアの揚げ物は要注意。
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ホテルのオープンテラスで朝ご飯。
インドネシアの現地飯だと生野菜が食べられないので、ここぞとばかりにサラダの大盛り。
このホテルの宿泊客は現地の人が多いと見えて、陽が昇ってからのレストランはガラガラだ。
8時に約束通り、手配していた車の運転手がホテルに迎えに来てくれた。
堂本剛そっくりなアラン君は一応英語で意思疎通はできるが、あまり込み入った話はできないのでおとなしく車を転がしてくれる。
進路を南に取ってしばらく行くと次第に標高が上がって来て
周りの田んぼがキャベツなどの高原野菜の畑に変わってくる。
途中に通過する町ではいまだに馬車が使われていて、かと思うと小学生ぐらいの子供が平気でバイクの二人乗りをしているが「免許は本当は17歳から。でもこういう田舎じゃ警察もいないからいいんだよ」とおおらか。
出発から1時間40分で目指す「カワ・プティ」に到着。
この看板を入って少し行くと大きな駐車場があり、ここで入場料50,000ルピア(約500円)を支払うがこれは外国人料金。
さらに目的地へはまだ5キロあるが、自家用車だと1,500円払わなければいけないと言うので、ケチってシャトルバンで行くことにする。
この料金が往復21,000ルピア。乗客が12人そろわないと出発しないが、すぐに若い男の子たちの団体がやって来た。
ミニバンはかなりのスピードで高い木のうっそうと茂る山道を上って行く。
そして10分ほどで到着したのがこちらの駐車場。
小やみになっていた雨がここに来たら激しくなって、車に傘を置いてきたことを後悔しているとすかさずレンタル傘屋がやってくる。200円は高いが仕方ない。
階段を少し降りて、見えてくるのが標高2,430mの火山の噴火口。
ここに硫黄泉が溜まって青い湖になっているのだが、あいにくの霧でまわりは真っ白。幻想的と言えば幻想的な風景ではあるが。
あたりには強い硫黄の香りが漂い、硫黄成分で黄色くなった石も見えるが湯の華も売っている。
周囲の樹は立ち枯れ、避難路を示す看板もあるが、一応ここはこの400年ほど噴火はしていないらしい。
湖畔に近寄れるところがあり、どう見ても水は熱そうではないのでちょっと手を入れてみると、岸辺のためか雨のためか温度は30℃ほど。日本なら風呂の一つも作ってしまいそうだが、ここで長湯をしたらガスの中毒になりそうだ。
そのうちに一段と雨が激しくなってきたが、おかげで霧はちょっと晴れた。
思ったより小さな火口だが珍しい風景であることは間違いない。
標高と雨のせいで気温は10℃ぐらいだろうか。さすがに寒くなってきたので帰りのシャトルに乗る。
ところが待てど暮らせど他のお客は来なくて、退屈そうなドライバーとずっと待つはめに。
普段の週末ならここは観光客だらけなのだそうだが、ラマダン中のムスリムは遊びも控えるそうで、来ているのは裕福そうな中華系ばかり。彼らは自分の車でやって来るのでシャトルに乗る者などいない。
結局50分も待って、やっと若い子たちのグループが来たが、車の乗り入れ料をケチるんじゃなかった。
体が冷え切ったところで、次の目的地はカワ・プティの入り口から5分ほどのワリニ温泉。
設備が良さそうだと調べてきたのだが、行ってみるとなんとお休み。
ラマダン中を利用して設備のメンテをしているらしい。
仕方がないのでまた引き返すが、この温泉はお茶のプランテーションの中にあって、周りの丘はすべて茶畑。
これこそ本物のジャワ・ティ。
ワリニには入れなかったが、幸いにしてこのすぐそばにもう一つ温泉がある。
それがこちらのチマングゥ温泉。入場料の40,000ルピアはまた外国人料金で、ジモティーの倍らしい。
中には浅いのと深いの、2つのかなり大きなプールがあって、これが水温40℃ほどの温泉なのだが、お湯はあまりきれいな感じではない。
しかし目指していたのは最初からこちらの個室風呂。
こちらの受付でまた15,000ルピアを払うと、空いている部屋のどれでも好きなのを使えと案内される。
個室の中はシンプルそのもので、タイル張りの浴槽の他には壁に荷物を引っかける物があるだけ。その浴槽にはお湯がジャンジャン流れ込んでいるのであふれたお湯で床もびしょびしょ。着替える際にはいささか気を遣うが、いざかけ湯をして湯船に入ってみると、無色透明のお湯は42℃ほどの最適温。
すぐ近くのカワ・プティは硫黄の香りプンプンだったが、こちらはにおいもなく、飲んでみるとちょっと石膏っぽい味がするかな、と言う程度。
しかし見た目は小さい浴槽が足を伸ばして入るのにぴったりのサイズで、ジャンジャンかけ流されるお湯に肩まで浸かるとこれが何とも気持ちいい。そしてゆっくり浸かっていると、なんだか関節から疲労が出てくる感じがする。
清潔感あふれるとは言い難いが、台湾の個室風呂に慣れていればまったく問題ない設備で、思った以上にいいお湯に大満足。
30分入って出てきたらそのあとちょっとぐったりしてしまったから、無色透明無味無臭と侮ってはいけないお湯だったよう。
さて、一風呂浴びたらさすがにお腹も空いてきた。
ラマダン中でもちゃんと食事はできると言うことで、山道を少し下った所にあるレストランに案内される。
観光客には定番の食事処のようで中国系のお客さんでいっぱいだったが
ナシ・リウェットという揚げたシラスの乗ったご飯がココナッツミルクで炊かれているのかすごくおいしい。まわりには鶏を甘辛く煮たものや揚げ豆腐、テンペ、それにガドガドもついて、これで280円。
昨晩のリベンジで生イチゴジュースにもありつけたが、これも酸味の効いたイチゴの味が濃くておいしい。
標高が高くて涼しいこのあたりこそイチゴの産地なのだ。
食事を終えて外に出てみれば、畑の中に昔ながらの集落の残るいい雰囲気。
ここいら辺ではこんな具合に袋に土を詰めてネギなどを栽培しているのがおもしろく、イチゴの苗もこの方式で育てられている。
町のシンボルらしい巨大イチゴを過ぎるとインドネシアらしくバイクが増えてきた。
道端で大きなザボンを売っていたので一つ買ってみたが、甘みはいまいち。
いろいろな果物があるインドネシアだが、味はタイの方がずっといいように思う。
バンドゥンの町に戻ってきたところで、この町の名物を買いたいと言うとアラン君が車を停めてくれた。
命の危険を感じながら(笑)道を横断して入ったのはバタゴールの店。
バタゴールとは揚げ豆腐の上に魚のすり身が塗りつけられたもので、注文するとこれを揚げて一口大に切ってくれる。
この店ではバタゴール2つにインドネシア風シューマイ1つのセットがあったので、今夜の夕食はこれ。
ホテルに帰って箱を開けてみると、3つとは言え一つ一つのバタゴールが大きいのでかなりの量。他にピリ辛のピーナッツソースと甘い醤油のケチャップ・マニス、それにライムが入っている。
揚げ焼売にすり身の乗った揚げ豆腐なのでなじみの味。そのままでも十分なほどしっかり味はついているが、ライムを絞って2つのソースを混ぜたものにつけて食べると飽きずに食べられる。
と、少し多いな、と思いながらこれを完食してしまったらまた油で胃をやられてしまった。
インドネシアの揚げ物は要注意。
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