10月19日 続き
16時を15分ほど回った所で八木からのお客さん一人をピックアップした宿の車がやっと登場。
これに乗って上湯川沿いをさかのぼること10分ほど、龍神温泉へと続く道をはずれ、坂道を上がってようやく今夜の宿に到着。
上湯温泉 「神湯荘」
玄関を入ると大きなソファが並んでいるが、すぐに部屋に通されて梅のシロップ漬けをいただきながらチェックイン。
すでに布団の敷かれた部屋は角部屋の明るい8畳、きれいなウォシュレット付きだが、トイレが妙な位置にあるのは最近になって苦心して付けた証しだろう。
実はこの旅行に当たり司馬遼太郎の「街道を行く 十津川街道編」を読み直してきたのだが、司馬さんが40年前に泊まったのもこの宿、建物はその頃から変わっていないだろうと思われる。
窓を開けると山が迫っているが、「空も見えないほど」は作家の誇張だろう。
いい香りがするので何かと思ったら部屋のすぐ下にキンモクセイがいっぱい花をつけていた。
一息入れたところで夕食前にまず一風呂。
この宿のお風呂は内風呂以外はすべて玄関の外に出なければならない。
玄関を出て左手の階段を降り、すぐ道の反対側にあるのは貸切風呂への入り口。しかしここは入浴中の札が掛かっていたのでその隣の女性用露天風呂へ。
車庫の隣と言う立地はいささか無粋だが
石造りの露天風呂は広々。ナトリウム-炭酸水素塩泉と言うお湯は無色透明でにおいもなく飲んでも癖がないが、pH8.3ということで入って肌をこするとツルツルすべすべ。源泉77℃のお湯は42℃ほどにちょうど良く調整されて、結局こちらも貸し切り状態で美肌の湯にたっぷり浸かれた。
お風呂の後は6時から夕食。
殺風景な食事処に料理がすでに並んでいたが、天ぷらや子持ち鮎の塩焼きは意外にもまだ十分に温かく
アマゴのお刺身に松茸の土瓶蒸し、猪肉のしゃぶしゃぶに
鹿肉のカルパッチョと土地らしい食材が並んでお味もいい。
温泉水で炊かれてちょっと黄色いご飯の後はコーヒーゼリーをいただいて、この食事には非常に満足。
就寝前には玄関から右手のもう一つの貸切露天へ。
4人以上は余裕で入れるお風呂は空が開け、ここもお湯の状態が良くて気持ちいい。
内風呂は結局覗くだけで入らずに終わってしまったが
入口のこのそっけなさはもうちょっと何とかした方がいいんじゃないだろうか。
いいお布団でゆっくり休ませていただいた翌朝は、昨日入れなかった方の貸切へ。
女性用露天と壁を隔てただけなので大きさがちょっと違うだけだが、このやさしいお湯は露天が似合うような気がする。
朝食は温泉豆腐に温泉粥、温泉卵と温泉づくし。
山の中でなぜイカ刺し、と思ったらこんにゃくだった。
10時の八木行きバスに合わせて9時半に車でまた送ってもらう。
途中、5年前に流されてしまったと言う川べりのお風呂の場所を聞いてみると、そこへ向かう道が崩れてしまって再建のめどは立たないとか。
お湯も食事もとても良く、部屋にも不足はない宿だったが、15000円という料金にしてはいささか物足りないものを感じてしまったのはリーズナブルで気持ちいい東北の温泉にスポイルされているせいか。
サービス面でもうちょっと愛想と工夫があればもっと満足度は上がるのに、と少し残念だった。
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16時を15分ほど回った所で八木からのお客さん一人をピックアップした宿の車がやっと登場。
これに乗って上湯川沿いをさかのぼること10分ほど、龍神温泉へと続く道をはずれ、坂道を上がってようやく今夜の宿に到着。
上湯温泉 「神湯荘」
玄関を入ると大きなソファが並んでいるが、すぐに部屋に通されて梅のシロップ漬けをいただきながらチェックイン。
すでに布団の敷かれた部屋は角部屋の明るい8畳、きれいなウォシュレット付きだが、トイレが妙な位置にあるのは最近になって苦心して付けた証しだろう。
実はこの旅行に当たり司馬遼太郎の「街道を行く 十津川街道編」を読み直してきたのだが、司馬さんが40年前に泊まったのもこの宿、建物はその頃から変わっていないだろうと思われる。
窓を開けると山が迫っているが、「空も見えないほど」は作家の誇張だろう。
いい香りがするので何かと思ったら部屋のすぐ下にキンモクセイがいっぱい花をつけていた。
一息入れたところで夕食前にまず一風呂。
この宿のお風呂は内風呂以外はすべて玄関の外に出なければならない。
玄関を出て左手の階段を降り、すぐ道の反対側にあるのは貸切風呂への入り口。しかしここは入浴中の札が掛かっていたのでその隣の女性用露天風呂へ。
車庫の隣と言う立地はいささか無粋だが
石造りの露天風呂は広々。ナトリウム-炭酸水素塩泉と言うお湯は無色透明でにおいもなく飲んでも癖がないが、pH8.3ということで入って肌をこするとツルツルすべすべ。源泉77℃のお湯は42℃ほどにちょうど良く調整されて、結局こちらも貸し切り状態で美肌の湯にたっぷり浸かれた。
お風呂の後は6時から夕食。
殺風景な食事処に料理がすでに並んでいたが、天ぷらや子持ち鮎の塩焼きは意外にもまだ十分に温かく
アマゴのお刺身に松茸の土瓶蒸し、猪肉のしゃぶしゃぶに
鹿肉のカルパッチョと土地らしい食材が並んでお味もいい。
温泉水で炊かれてちょっと黄色いご飯の後はコーヒーゼリーをいただいて、この食事には非常に満足。
就寝前には玄関から右手のもう一つの貸切露天へ。
4人以上は余裕で入れるお風呂は空が開け、ここもお湯の状態が良くて気持ちいい。
内風呂は結局覗くだけで入らずに終わってしまったが
入口のこのそっけなさはもうちょっと何とかした方がいいんじゃないだろうか。
いいお布団でゆっくり休ませていただいた翌朝は、昨日入れなかった方の貸切へ。
女性用露天と壁を隔てただけなので大きさがちょっと違うだけだが、このやさしいお湯は露天が似合うような気がする。
朝食は温泉豆腐に温泉粥、温泉卵と温泉づくし。
山の中でなぜイカ刺し、と思ったらこんにゃくだった。
10時の八木行きバスに合わせて9時半に車でまた送ってもらう。
途中、5年前に流されてしまったと言う川べりのお風呂の場所を聞いてみると、そこへ向かう道が崩れてしまって再建のめどは立たないとか。
お湯も食事もとても良く、部屋にも不足はない宿だったが、15000円という料金にしてはいささか物足りないものを感じてしまったのはリーズナブルで気持ちいい東北の温泉にスポイルされているせいか。
サービス面でもうちょっと愛想と工夫があればもっと満足度は上がるのに、と少し残念だった。
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