11月4日 続き
お昼のあとに車でやって来たのはオルレの途中からも見えた城山日出峰。
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ここは島の東端、日出の名所と言うことで、世界遺産マークの下には毎日の日出の時刻が示されている。
済州でも一番の観光名所ということで、大型観光バスが何十台も停まって大にぎわい。
「上まで登るんですか」と歩くのは嫌いらしい運転手氏はあきれ顔だが、ガイドブックには誰でも登れるとあったのでスパに行っていた友人ともども頂上を目指す。
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ふもとには観光船が見え、崖下には「チャングム」のロケに使われた洞窟もあると言う岩山には一方通行の石段が整備されて、それこそ大人から子供まで大勢の人が登って行くが
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この石段の高さが不ぞろいの上、思いのほか急で、これはオルレより疲れる!
でも周りの若い子たちもぜえはあ言っているし
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上からの眺めはやっぱり素晴らしい。
30分ほどで頂上に着くと、てっぺんは噴火口の窪地になっている。
まわりでは皆さん記念撮影に余念がなく、これを眺めているのが面白い。
韓国の若い女の子たちはお肌が抜けるように白くてきれいだ。
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帰り道は高さの揃った木造の階段で楽々、駐車場の周りにあるお土産屋さんで済州名産のミカンジュースを購入。
黄色い蓋は温州ミカンで酸味があり、赤い蓋は日本のデコポンがこちらに来たハルラボン。こちらの方が甘い。
ジュースを飲みながら、次にやって来たのは城邑民俗村。
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ここは朝鮮王朝時代の面影を残した村と言うことで例によって「チャングム」のロケに使われたらしいが、今も人が実際に住んでいる。
で車が停まった途端に村人ガイドがやってきて、挨拶もそこそこ、すぐに立て板に水の日本語説明が始まる。
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棒の刺し方によって住人の在不在を知らせる門のこととか
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雨水をためたり、水汲みが重労働だったり、昔の水事情が大変だったこと。
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豚トイレや雑穀を挽いた石臼のことなども実演付きで説明してくれるが、この説明のうまいこと。
男が働かなくて大変だとか、お姑さんがきついとか、日本の芸人など目じゃないほど面白おかしく話してくれて、これはまさに名人芸。
済州島は朝鮮時代の流刑地なので、韓流時代劇ファンとしてはこの島で罪人がどのように暮らしていたのかが知りたかった。
残念ながらこのガイドさんから具体的な話は聞けなかったが、男が働かず、女が重労働だったというのはこのことと無関係ではなさそう。
朝鮮の両班は肉体労働を一切しないことを誇りとしていたから、島流しにされても役立たずだったろうことは想像に難くなく、そんな彼らに島の女が尽くしたのだろう。
今でも済州はいい大学への進学率が高く、美人が多い、とこれはドライバー氏の自慢話。
ところでこの村の家は茅葺の屋根に特徴がある。
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風が強いところなので紐で押さえてあるのは元の時代にやってきたモンゴル人のゲルの影響、とは司馬遼太郎の本で知った。
この茅は定期的に葺き直すのだが、その際、古いものはそのままにして上に新しい茅を重ねる。
すると中から白い虫が出てきて、これは焼酎に入れて強壮剤にしたそう。
で、ここからがガイドさんの本来の目的なのだが、この虫にはキノコが生えて、これが冬虫夏草だと言う。
冬虫夏草と言えばチベットなど高地の物だと思っていたが、こんなところに生える種類もあるのか。
そして案内される営業部屋で五味子ジュースの試飲と冬虫夏草のセールストーク。
ここでこのような営業があることは知っていたが、それにしてもうまい説明。この人ならどこででもトップセールスになれるだろう。
それにしても高価なのでどうやって切り抜けようかと思っていたら、最近薬のアレルギーに悩んでいる友人が冬虫夏草を買ってくれた。おばちゃんもこれで大満足。
もう少し村の中を歩かせてもらえるのかと思ったが、村内観光はこれにて終了。
村を出ようとしていたら蒸かしたサツマイモを持ったおばさんがやってきて、ほくほくのお芋のおふるまい。
おいしくいただいていると、「私は子供の頃、こればかり食べさせられたので嫌いです」と運転手氏。
我らがトップセールスガイドも年齢は50代半ばだそうだが、「子供の頃、お米を食べられたのは男の子だけ。女は麦や芋を食べさせられた」とまるで戦前の日本のようなことを言う。
思ったよりずっと都会で驚いた済州がこれだけ豊かになったのはごく最近のことのようだ。
別のおばさんにはとても甘くておいしいミカンも袋いっぱいにいただいて、想像とはかなり違っていたが城邑民俗村も面白かった。
とにかくあのガイドの名人トークは一見の価値あり。
この後はホテルに戻って、オルレ歩きの汗をすぐ裏にあるローカル・サウナで流す。
運転手氏におすすめされたので入ったそこはお安いし大きな浴槽がありがたかったが、入りたかった汗蒸幕はなくてがっかり。
今回の運転手氏とは求めるところにずれがあるのがちょっと残念。
さっぱりしたところで夕食はホテルの近所にあるお店で。
フロントの若いお兄さんがおすすめを教えてくれたが、地図がいい加減で見つけられず、にぎわっているところを適当に選択。
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ガッツリ歩いた本日は済州名物の黒豚の五枚肉を食べるのだ。
五枚肉とはサムギョプサルにさらに脂身と皮の付いたもの。
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これを白菜ともやしのキムチも乗った鉄板で焼くのだが、鉄板は少し傾いでいて脂が下に流れるようになっている。
そして少し焼けたら例によって鋏でジョキジョキと小さく切り、さらによく焼いてからキムチと一緒にサンチュの葉で巻いて食べるのだが、脂をよく落とした皮の部分がカリカリしてうまーい。
付け合せの玉ねぎのからしドレッシング和えもさっぱりしてよく合う。
十分かと思った肉を4人であっという間に食べてしまったので、締めには冷麺。
スープがシャーベットになっているのは入口全開のドア近くにいた我々にはいささか冷たすぎたが、これもさっぱりしておいしかった。
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お昼のあとに車でやって来たのはオルレの途中からも見えた城山日出峰。
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ここは島の東端、日出の名所と言うことで、世界遺産マークの下には毎日の日出の時刻が示されている。
済州でも一番の観光名所ということで、大型観光バスが何十台も停まって大にぎわい。
「上まで登るんですか」と歩くのは嫌いらしい運転手氏はあきれ顔だが、ガイドブックには誰でも登れるとあったのでスパに行っていた友人ともども頂上を目指す。
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ふもとには観光船が見え、崖下には「チャングム」のロケに使われた洞窟もあると言う岩山には一方通行の石段が整備されて、それこそ大人から子供まで大勢の人が登って行くが
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この石段の高さが不ぞろいの上、思いのほか急で、これはオルレより疲れる!
でも周りの若い子たちもぜえはあ言っているし
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上からの眺めはやっぱり素晴らしい。
30分ほどで頂上に着くと、てっぺんは噴火口の窪地になっている。
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韓国の若い女の子たちはお肌が抜けるように白くてきれいだ。
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帰り道は高さの揃った木造の階段で楽々、駐車場の周りにあるお土産屋さんで済州名産のミカンジュースを購入。
黄色い蓋は温州ミカンで酸味があり、赤い蓋は日本のデコポンがこちらに来たハルラボン。こちらの方が甘い。
ジュースを飲みながら、次にやって来たのは城邑民俗村。
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ここは朝鮮王朝時代の面影を残した村と言うことで例によって「チャングム」のロケに使われたらしいが、今も人が実際に住んでいる。
で車が停まった途端に村人ガイドがやってきて、挨拶もそこそこ、すぐに立て板に水の日本語説明が始まる。
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雨水をためたり、水汲みが重労働だったり、昔の水事情が大変だったこと。
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豚トイレや雑穀を挽いた石臼のことなども実演付きで説明してくれるが、この説明のうまいこと。
男が働かなくて大変だとか、お姑さんがきついとか、日本の芸人など目じゃないほど面白おかしく話してくれて、これはまさに名人芸。
済州島は朝鮮時代の流刑地なので、韓流時代劇ファンとしてはこの島で罪人がどのように暮らしていたのかが知りたかった。
残念ながらこのガイドさんから具体的な話は聞けなかったが、男が働かず、女が重労働だったというのはこのことと無関係ではなさそう。
朝鮮の両班は肉体労働を一切しないことを誇りとしていたから、島流しにされても役立たずだったろうことは想像に難くなく、そんな彼らに島の女が尽くしたのだろう。
今でも済州はいい大学への進学率が高く、美人が多い、とこれはドライバー氏の自慢話。
ところでこの村の家は茅葺の屋根に特徴がある。
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風が強いところなので紐で押さえてあるのは元の時代にやってきたモンゴル人のゲルの影響、とは司馬遼太郎の本で知った。
この茅は定期的に葺き直すのだが、その際、古いものはそのままにして上に新しい茅を重ねる。
すると中から白い虫が出てきて、これは焼酎に入れて強壮剤にしたそう。
で、ここからがガイドさんの本来の目的なのだが、この虫にはキノコが生えて、これが冬虫夏草だと言う。
冬虫夏草と言えばチベットなど高地の物だと思っていたが、こんなところに生える種類もあるのか。
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ここでこのような営業があることは知っていたが、それにしてもうまい説明。この人ならどこででもトップセールスになれるだろう。
それにしても高価なのでどうやって切り抜けようかと思っていたら、最近薬のアレルギーに悩んでいる友人が冬虫夏草を買ってくれた。おばちゃんもこれで大満足。
もう少し村の中を歩かせてもらえるのかと思ったが、村内観光はこれにて終了。
村を出ようとしていたら蒸かしたサツマイモを持ったおばさんがやってきて、ほくほくのお芋のおふるまい。
おいしくいただいていると、「私は子供の頃、こればかり食べさせられたので嫌いです」と運転手氏。
我らがトップセールスガイドも年齢は50代半ばだそうだが、「子供の頃、お米を食べられたのは男の子だけ。女は麦や芋を食べさせられた」とまるで戦前の日本のようなことを言う。
思ったよりずっと都会で驚いた済州がこれだけ豊かになったのはごく最近のことのようだ。
別のおばさんにはとても甘くておいしいミカンも袋いっぱいにいただいて、想像とはかなり違っていたが城邑民俗村も面白かった。
とにかくあのガイドの名人トークは一見の価値あり。
この後はホテルに戻って、オルレ歩きの汗をすぐ裏にあるローカル・サウナで流す。
運転手氏におすすめされたので入ったそこはお安いし大きな浴槽がありがたかったが、入りたかった汗蒸幕はなくてがっかり。
今回の運転手氏とは求めるところにずれがあるのがちょっと残念。
さっぱりしたところで夕食はホテルの近所にあるお店で。
フロントの若いお兄さんがおすすめを教えてくれたが、地図がいい加減で見つけられず、にぎわっているところを適当に選択。
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これを白菜ともやしのキムチも乗った鉄板で焼くのだが、鉄板は少し傾いでいて脂が下に流れるようになっている。
そして少し焼けたら例によって鋏でジョキジョキと小さく切り、さらによく焼いてからキムチと一緒にサンチュの葉で巻いて食べるのだが、脂をよく落とした皮の部分がカリカリしてうまーい。
付け合せの玉ねぎのからしドレッシング和えもさっぱりしてよく合う。
十分かと思った肉を4人であっという間に食べてしまったので、締めには冷麺。
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