Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

済州で女子会 2 オルレ1番コース

2016-11-22 22:57:52 | 東アジア
11月4日

早朝、部屋のカーテンを開けるとビルの向こうにうっすらとだがハルラ山の姿が見えた。

標高1950メートル、この島全体がこの火山でできているのだが、北側から頂上はなかなか見えないと聞いていたので、これは幸先がいい。

朝食付きにしたのでホテルのレストランに降りると
 
期待以上の品ぞろえにうれしい驚き。
 しっかり食べて、さあ、でかけよう。

ドライバー氏の車でまずは一人をスパで降ろし、残り3名は島の東部へ向かう。

 
道はきれいに整備されていて、旧済州市の外に出ると畑が続くが、地面を掘ると30cmほどで岩に突き当たってしまうと言う農地は溶岩を積み上げた黒い石壁に守られ、一年中風が吹くと言うことから風力発電の風車がたくさん並ぶ。
ただしこの日は幸いにして快晴の無風状態。うらうらと実に気持ちのいい朝。

1時間ほどで目的地に到着。
今回の旅の最大の目的は済州島をぐるりと一周するように整備されたオルレを歩くこと。
オルレとは「通りから家に通じる狭い路地」と言う意味だそうで、自然の中を歩くウォーキングコースが整備されているということなので、まずは最初にできた1番のコースを歩こうと言うわけ。

 
出発点にはコースの地図と説明があり、オルレのシンボルであるカンセという馬の道しるべが立っているので、この馬の頭の方向に歩き出す。

道の両脇に広がるのはこのエリアの特産らしいニンジンなどの畑。
 
まわりには石垣が積まれているが、石の間に隙間が空いているのは強風でも壁が崩れないための工夫なのだそうだ。

 道の所々にはこのような赤青のリボンや矢印があるのでこれをたどるのだが、これが「次はどっちかな」と思うタイミングで現れる絶妙の配置。

1番のコースでは歩き始めて間もなく、オルレの案内所がある。
 
中にはオルレのパンフレット類が揃えられ、オルレグッズの販売もしているのだが、隣にはきれいなトイレもあり
  
この標識がしゃれていてまた感心する。

 
案内所を過ぎると矢印はのぼり階段を差して、道は出発点から見えた小山に向かう。
済州には土地の言葉でオルムというハルラ山の寄生火山が350以上もあるそうで、ここもその一つ。

途中から視界が開けてきてすばらしい景色が広がる。
   
 眼下の畑はパッチワークのよう。

さらに上ると海が見えて、右手に見える上部が平らな山は観光名所の城山日出峰。

胸が広がるように気持ちいい。

韓流時代劇でおなじみの土饅頭のお墓があり

木立を抜けると

また気持ちのいい草原に出て
 
花のいっぱい咲くオルムの頂上を越える。

降りて行くとまた石垣に囲まれた畑が現れ
 
おいしそうな牛さんたちのいる牛舎もあった。

これを過ぎると道は住宅地に入って
 
かわいらしい店や食堂も現れる。
 
右の店には「深夜食堂」とあったけれど、あの番組を韓国でもやっているのだろうか。

 
住宅地の先にはススキの原や水のきれいな池があって
 
海辺に出ると海女さんの石像があった。
これまた韓流時代劇で済州というと登場するアワビ獲りの海女さんだが、素潜りで魚貝を獲るのはここと日本だけなんだとか。

 
海は驚くほどきれいで、沖には牛島が見える。

 
道端にはずらりとイカが干されていて、これはおいしそう。

と、出発から3時間ちょっと、本日の昼食場所に到着してスパに行っていたもう一人とドライバーに合流。
 
お昼はこちらの「始興海女の家」で。
 
アワビのお粥と貝のお粥。どちらもやさしい味で、副菜の海藻類やキムチも美味。

ここまでに歩いた距離は10キロほど。
コースは変化に富んだルートでよく考えられ、必要十分にして余計なものは作らないそのセンスの良さにも脱帽。
お昼にも満足して、正式な1番コースはまだあと5キロほど続くが、次の目的地までは車で向かった。


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コメント (2)
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