Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

オマーンの旅 15 ラス・アル・ハッド

2017-03-25 16:34:39 | 中近東/北アフリカ
2月7日

 海からの日の出を眺めて健康な一日の始まり。
 昨晩の残りの蟹味噌汁は一晩おいて濃厚な出汁が出て、インスタントだけれどおいしい!

 
テントを片付けたらまたカモメやラクダを蹴散らしながらホワイト・デザートを後にする。

昨日イカやカニを買ったカールーフの漁村に今日もちょっと寄り道。
 
エイやナマズのような魚がいたが、他に獲物はなくて静か。

今日はアラビア海沿いの道をひたすら北上する。
途中、道路脇に車を停めて砂丘をちょっと歩くことに。

 
ここもまた白くて細かい砂。車のそばにサンダルを脱ぎ捨てて海の方に向かうが、思いのほか遠くて大変。

しかし崖の上からのこの見事な眺め。
歩いてきた価値はある、と満足して車に戻ると、車道のそばは熱くて足の裏がヤケドしそうになった。

道はきれいに舗装されて快適なドライブだが、周りの景色はひたすら砂。
 
海沿いにポツポツと現れる漁村も質素な感じだ。

行程のちょうど中間あたりで、今日もまたカレーのお昼。
 
まるでインドを旅行しているようだが、不思議と飽きないのはどこも結構おいしいから。

北へ行くにしたがって漁港も少し港らしくなってきて
  
 
モスクや学校も見えてきた。

 やがて見えてきた町はラス・アル・ハッド。
5日ぶりに泊まるホテルは町はずれの海辺にあるHoliday Resort。
 
部屋は広いし、なによりシャワーがある。
砂まみれになったテント泊のあとではとにかく髪を洗いたい、とすぐにバスルームに入ってシャンプーを泡立てる。
日向水のようだがそのうちお湯になるだろう、と待てど暮らせど熱くならなくて、結局水で体を洗う羽目になった。熱いシャワーを楽しみにしていたのに

夕食はこれまた久しぶりのビュッフェ。
 
普通。

が今夜はゆっくり食事を楽しんでいる暇はない。
8時に出発して向かった先は車で15分ほど行ったラス・アル・ジンズのウミガメ保護センター。
 
石のカメに迎えられて、結構大きな建物の中へ。
 受付で予約をして
 
後は大勢の欧米人たちとひたすら待つ。

この辺りの砂浜はアオウミガメの産卵場所ということで、ガイドに先導されたグループでのみその様子を観察できる。
カメの産卵は夜間のみ、一グループは25名まで、最大8グループしか入れない決まり。
しかし産卵のピークは夏、今はシーズンオフなのでカメがいるかどうかわからない。そこで係員が浜辺を見回って、カメがいたらツアー催行、確認が取れるまでお待ちください、というわけだ。

しかしこのセンター、2階にウミガメ博物館の表示があるもののなぜかクローズ、小さなギフトショップもあるがろくなものはなくて、なんとももったいない。
オマーン人はまだまだ商売が下手。

やがて9時になってツアーの催行が決まり、オマーン人ガイドに先導されてぞろぞろと外へ。
センターから海辺まで15分ほど歩くが、今夜は半月で懐中電灯なしでも足元が見える。
ウミガメが好むのは暗闇なので、今夜は一匹しか浜辺にはいないとのこと。

その一匹が穴を掘っているところは他のグループが取り囲んでいるので、皆さんはこちらへ、とちょっと離れた所へ。
するとガイド、「皆さんはラッキーです。今日は生まれたばかりの赤ちゃんがいました」と、なんとポケットから子亀を2匹出してポイと砂の上へ。
 
おそらくこういう時のために子亀をストックしているのだろう。ちょこまか動く子亀はかわいいけれど、う~ん、これはいいのだろうか。
ちなみに一度に100個ほど孵る子亀の内、成人できるのは1,2匹とのこと。この子たちはどうなるのか。

やがて穴を掘っていた母亀が今夜は産卵をあきらめて動き出したというのでそちらへ移動。
 
こんな人数に囲まれていたら、それはカメもいやだろう。

 
体長1.5mほどだろうか、思ったより大きな体がずるずると砂浜を移動して、やがて海に入ってしまった。

ちなみにウミガメの産卵は2,3年ごとだけれど1シーズンに何度かは卵を産むそう。
ただし産卵の時以外は陸に上がることはなく、だからオスは一度海に入ったら一生陸には上がってこないのだそうだ。

と、ウミガメのことはいろいろ教わったし
 まさかこんな姿が見られるとは期待していなかったが、この見学ツアーはいろいろ考えさせられてしまった。


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コメント (3)
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