Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「タイ ~仏の国の輝き~」展@東京国立博物館

2017-07-07 21:09:20 | 機内食・映画・美術展
年間パスポートの使用も4回目、東京国立博物館へ。

 
今回は平成館で、「タイ ~仏の国の輝き~」展
今年は日タイ修好130周年ということでその修好記念事業、タイの国立博物館から100点以上の仏像などが来ていて壮観。

中心となるのはもちろんバンコク国立博物館からの出展だが、ずいぶん昔に一度だけ行ったことのある博物館、その時にはあまり見るべきものはないような印象だったのは目が節穴だったか。

タイと言えばつるっとした体に伏し目と口角の上がった特徴的な仏像をイメージする。しかしそのスタイルが定着するのは14世紀のスコータイ朝以降。それ以前にドヴァーラヴァティー朝などがあって、インドやスリランカ、クメールの影響を受けた仏像が7世紀から作られていたとは不勉強にしてまったく知らなかった。

 このナーガに守られる仏陀像などもインドやクメールっぽく、いつもは借りないオーディオガイドのみうらじゅんといとうせいこうが「タイの仏像は体が若い」と言うのにも深く納得してしまった。

もう一つ知らなかったのはバンコク以外にもタイには国立博物館がたくさんあるらしいということ。
行ったことがあるのはチェンマイだけ、アユタヤにもチャオサームプラヤー博物館というのがあるそうで、これは行ってみたいかも。

今回も1ヶ所だけ写真撮影のできるところがあって、それはラーマ2世王作の大扉。
 
5.6メートルの高さがあるこのお寺の扉は19世紀のラーマ2世が自ら彫刻したとされていて、びっしりと深彫りされた枝の間には鹿だの猪だの猿だの、動物がいるのを探すのも楽しい。
 
裏面の絵の方は残念ながら火事で損傷を受けてしまったそうで、日本が修復に協力しているのだそうだ。

ところで王様と言えば、こういう展覧会なら当然入口に肖像があるだろうと思っていたのだが、最後に先代プミポン国王の小さい肖像画に追悼のメッセージがあるだけで、現国王は姿もメッセージも全く見当たらない。
これも一つのメッセージ?

 特設ショップでは更紗柄の絆創膏を買って、期待以上に充実していた「タイ」展は終了。

ついでに先日法隆寺に行ってきたので
 久しぶりに法隆寺宝物館にも寄ってみた。

何年ぶりの訪問になるか
 
しかし入ってすぐに灌頂幡があり
 1階に小さな仏像が並ぶ展示は以前のまま。

すべて7世紀、飛鳥時代の仏像。
   
  
古い時代のものはいい!

ここの収蔵品はほぼすべて重要文化財なのだが、2階にある工芸品の中でも目立つこれらはさすがに国宝。
 
特に龍の頭の付いた水瓶は良く見ると
 胴にペガサスが彫られている!
これが7世紀のものなのだから本当にすごい。

法隆寺館は外国人の見学者が多くて、ひそひそと熱心に見てくれるのが誇らしい。

気分良く博物館を出て、流れからはタイ料理でも食べに行くところだが、上野公園にはテントが張られてイベント開催中。
 
これが本日から始まった「日本台湾祭り2017」で
 
ステージもあるが周りのテントはほとんど食べ物屋台。

というわけでお肉たっぷりだが本場よりだいぶあっさりしたルーロ飯600円に、さすがにおいしい凍頂ウーロン茶400円
 
台湾ぽい具の乗った黒糖シロップのかき氷600円はあっという間に溶けて氷水になってしまった。

暑かったけれど、上野は楽しい。


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コメント (7)
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