Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

パリ行きエールフランス、ビジネスクラス

2018-06-19 07:19:57 | 機内食・映画・美術展
不思議なもので、この10年以上ご縁のなかったヨーロッパ出張、一つ入るとまたすぐに続く。

そんなわけで今度はパリ。
午前10時半の成田発エールフランスに乗るため、6時半過ぎに家を出た。

成田でのスカイチームはターミナル1。
ラウンジはデルタ航空のスカイラウンジ。
 とても広くて座席もいっぱい。
 
でもどうせアメリカの会社だしな、と思ったら案の定、食事の用意は朝とはいえしょぼくて、ベーグルを一ついただいて終了。

時間になって本日の飛行機、B777-300に搭乗。
エールフランスのビジネスクラスは座席が新しくなったと聞いていたので期待していたのだが
  
残念ながら旧型シート、2-3-2の配列はかなり窮屈な感じで
 ルフトハンザのような妙な角度がついていないのはいいのだが、リクライニングの足だけとか背中だけとか動かすことができなかったり、フルフラットとはいえ完全な水平にはならずに少し角度がついていたりとか、座席はちょっと残念。

しかし離陸するとすぐに飲み物サービスが始まって
 おつまみのフォワグラムースとナッツがおいしい。

前菜は安っぽいトレーにこんなセットでやってくるが、
 パンとともに出されるバターやチーズがさすがのおいしさ。
 メインの舌平目にロブスターソースも凝っていて
 マンゴーシャーベットと一緒にいただいたコーヒーも特筆もの。

食事ではさすがにフランスはドイツに負けない。

さて、これからまた11時間半、昼間の長いフライトは映画三昧。
ヘッドフォンがいまいちだったり、操作メニューが使いずらかったりと不満はあるものの、フランス映画を中心に豊富なメニューからまず選んだのは
 Victoria & Abudul
 
ビクトリア女王の最晩年、インドから来たムスリムの召使いを大層気に入り、ナイトの称号を与えようとまでしたという話だが、冒頭に「これは実話です」と出る通り、本当にそういうことがあったらしい。ただし下層階級出身のインド人を引き立てたのが気に入らなかった人たちが女王の死後その記録をほとんど破棄してしまい、2010年にインド人本人の日記がやっと見つかったのだそうだ。

ビクトリア女王はこの役がすっかり十八番のジュディ・デンチ。
インド人はアリ・ファザールという役者だが、最初の方で女王が「すごくハンサムだわ」という通りの男前。
ただし最後に一枚だけちらっと出てくる実物の写真はでっぷり太ったおっさんなので、冒頭の注釈は「これは実話です―ほとんど」となっているわけ。
監督はスティーブン・フリアーズだし、役者も揃って安心して見られた一本。

続いては渋いところでフランスのデキュメンタリー。
 Human

名前のない人々をクローズアップで撮影しながらのインタビューと、世界中様々な場所のとても美しい景色とが交互に現れるのだが、特にインタビューがとても印象的。
幸福とは何か、人生の意味は何かなど、普通の人がこんなに深いことを語るのか、と驚くようなものがいくつもあり、特に冒頭の殺人を犯した男が被害者の母親から愛の意味を悟らされた話など衝撃的。
ある意味フランス的な理屈っぽい映画だけれど、映画も次々に現れる人の顔もとても美しい。

3本目はぐっとわかりやすく、
 My Cousin Rachel

これは原作が「レベッカ」のダフネ・デュモーリアで、しばらく前に本を読んで結構おもしろかったもの。
謎めいた未亡人に若い遺産相続人の男の子が翻弄される話なのだが、レイチェル役を演じるレイチェル・ワイズがあまりにもぴったり。
全体の雰囲気も原作通りで、イギリス物がお好きならおすすめ。
若いころのヒュー・グラントにちょっと似ているけれど、彼ほどは魅力のない若い男役のサム・クラフリンがちょっと残念。

 途中ではこんなスナックをいただき
 2食目はこれもおいしいハム類をいただいて

最後の4本目は着陸に間に合うよう、1時間ちょっとの短いものを選択。。
 Kedi

珍しいトルコのドキュメンタリーで、イスタンブールに暮らす野良猫たちを追いかけたもの。
セリフはトルコ語で字幕はフランス語だけれど、猫たちに餌をやる人たちの顔を見ればだいたいどんなことを言っているか想像がつく。
猫にデレデレのおじさんが多くて、岩合さんはどこにでもいるんだな、と実感。
猫好きにはたぶんたまらない映画。

と、映画を見まくって無事パリ、シャルルドゴール空港に到着。

エールフランスのサービスはルフトハンザよりもあっさりだけれど、バリエーションがたくさんあるCAさんたちの制服がおしゃれだ。


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コメント (5)
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