Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ザンスカール再訪 12 パドゥム~プクタル

2018-09-06 17:59:52 | チベット文化圏
7月24日

本日は今回の旅のハイライト、プクタル・ゴンパへのトレッキング。

 フレンチトーストの朝食をいただいて、7時には車で宿を出発。

 パドゥムから南東へ、ルンナク川に沿って未舗装の道が続き
 
川べりの岩の上に建つ僧院を過ぎても小さな集落がぽつぽつと現れるが、「あの村は家が5軒、こっちは2軒、1軒」などとドライバーが面白がって教えてくれる。

出発から2時間半でアンムーと言う村に到着。
案内ではここから歩きと言う話だったが、今年は道路がまだ先まで伸びた、ということでさらに30分。 
 この先は工事中の停止標識の所が終点。5キロぐらいは助かった感じ。

すぐ脇に小さなお寺の茶店があったのでそこでチャイをいただいて
 10時半にトレッキング開始。
空は雲に覆われているが、影の全くないこんな山道を歩くには絶好のコンディション。

出発地の標高は3700m。
 
1時間歩くとツァラブ川とカルギャク川の合流点があって、眼下にはたくさんの馬が見える。

ツァラブ川の方へ入って行くと
  
 
すぐにチャ―村に到着。ここまではわりと平坦な道なので楽勝。

村にはゲストハウスが2軒あるので、そのうちの一軒でお茶をいただき
  
 
この家の子供の物だろうか、教科書を眺めながら持参のお弁当でランチ。
教科書は英語が主で国語はヒンディー。地元の言葉はチベット系のラダッキだからここいら辺の子供は3ヶ国語をしゃべる。

 我々の荷物を運んでくれるポーターさんたちにもゆっくり休んでもらい、1時間したら出発。

 
村を出るとすぐに小さな池があって、プクタルから降りてきたのか、小坊主たちが遊んでいるが
 
この先が急坂になっていて、この登りがきつい。
坂を上りきった所には石の見張り台のようなものがあって、ここが本日の最高所、標高4200mほど。

 
ところどころに咲く野バラなど見ながらダラダラと続く下り道を行くと、やがて前方に真っ赤な崖、その向こうには緑がかった岩山が見えてくる。

坂を下りきると川を対岸に渡る心もとないつり橋があるが
 
我々が渡るのはこの小さな石の橋だけ。

 
そして最後の坂を上ると建設中の門があって、これをくぐると
 終点!
到着したのは15時10分。距離は8キロぐらいだろうが、休憩を除いて3時間40分かかった。

 チョルテンの向こうに見えるのが目的のプクタル・ゴンパ。
 
今夜の宿泊はお寺のゲストハウスで、入るとすぐに食堂、奥には個室が5つ。
 
シンプルそのものの部屋だけれど、ちゃんと電気がつくし、水の流せるバスルームもあって予想よりずっといい。
 
管理人もお坊さん、ジュースやお菓子も売っているので寺の小僧たちがおこづかいを持ってやってくる。

今日はもうお寺を遠望するだけ。
 
ザンスカールに崖の上に建つ僧院は多いけれど、こんな風に崖にめり込んでいる所はそうはない。

さて、ゲストハウスでの夕食、山本氏によると去年はかなり寂しいものだったらしいが
 
今年の我々のポーターさんはコックも兼ねていて、作ってくれたテントゥクは野菜一杯でおいしい。

 
夜になっても最近電気が点くようになったと言うプクタル・ゴンパには明かりが灯り、我々の宿の上には月が出た。


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コメント (4)
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