Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ザンスカール再訪 17 サニ・ナロ・ナスジャル

2018-09-17 20:26:28 | チベット文化圏
7月27日 続き

ドライバーの家からサニ・ゴンパの中庭へ戻ってみると
 昼前とは打って変わって大勢の見物客でにぎわい、舞踏がちょうど始まる所のよう。


人波をかき分け、かぶりつきとはいかないがなんとか祭の様子が見える席を確保。

右手にはえらいお坊さんたちのVIP席。
 
中央のお席には大きな写真が飾られているだけだが、これは先代のスタクナ・リンポチェ。
このサニ・ゴンパはブータン系ドゥクパの寺なのでラダックのスタクナ・ゴンパのリンポチェが座主となり、当代の座主は3年前にはキャンディクラッシュに夢中だった男の子。その小さな写真も見える。

 
小さな男の子の支える太鼓を叩くお坊さんの並び、我々の近くでにこやかな顔を向けて下さっているのは朝一に行ったストンデ・ゴンパの僧院長。
広島のチベット僧院にも何年かいらっしゃったので日本語が堪能だそうで、山本氏と懇意なので我々に声をかけてくださった。
ストンデ・ゴンパはゲルク派だが、ここでは宗派が違っても仲良くお祭りに参加するらしい。

さて、そのお祭り。ここ、サニ・ゴンパではナロ・ナスジャルと呼ばれてナローパの事跡を祝うための物。
 中央には紅帽のお坊さんが一人立ち、その周りで僧侶の踊りが繰り広げられる。

 
骸骨の踊りとか
  
 
様々な仮面をつけての踊りは他のチベット仏教圏のお祭りでもおなじみ。

これもおなじみ、道化のアツァラはブータンとまったく同じ姿。
 
ここでは子供が演じていたが、えらいお坊さんにご挨拶した後はやりたい放題で見物人からお布施をせびっていく。
 これはまた別の姿のアツァラ。外国人は当然最高のターゲット。

お坊さんによる踊りの合間には村人の踊りもあって
 
これは村でこの一年に結婚した新郎が参加する踊りとか。
 
布で顔を隠しているが、その下はなかなか男前とみた。

 見物人は屋根の上まで鈴なりで
 
この地方独特の帽子をかぶったおじいちゃん、おばあちゃんたちも楽しそう。

 
やがて子供たちに続いて傘を差し掛けられたグル・リンポチェが登場して
 
この「グル・リンポチェ八変化」が祭のクライマックス。

というわりにはこの演目はあっさり終了してしまったので
 我々は早めに撤収。

サニ・ゴンパは小さな村のお祭りらしく、昨年のキー・ゴンパに比べてもかなり素朴なお祭りだった。 


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする