Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

壱岐・対馬の旅 4 さらに壱岐観光

2020-11-03 12:33:43 | 国内旅行

10月20日 続き

辰の島クルーズを終えて港に戻ると、おいしそうなイカが竿に干されている。
 
本日のお昼はこのイカの製造元の食堂で。
と言ってもいただいたのはイカではなく、壱岐特産のウニ。
 ツアーに含まれているのはウニ50g、3300円のうに丼。+700円で20g増量というのであとから追加したら別盛になった。
しかし予想に反してウニは形をとどめず、期待した赤ウニは今年は全く取れなかったのでこれは紫ウニとのこと。味も甘みより苦味があって、期待していただけにかなりがっかり。またまた登場したおまけの島豆腐の方がおいしかったかも。

昼食を終えたら観光再開。

まずやってきたのは鬼の窟古墳。
 壱岐は小さな島なのに古墳が280もあり、ここも6,7世紀ごろの物とか。
 
石室の中まで入れるようになっていて、大きな石組は奈良の石舞台のようだ。

このすぐ近くにあるのは月讀神社。
 
山を背に木に囲まれた小さな神社は拝殿は新しいがいかにもパワースポットらしく、ここから5世紀に京都の松尾大社へご祭神の月讀命が分霊されて神道が日本に広まったとされているのだそうな。
 厄払いの「茅の輪」くぐりなるものがあったのでありがたくくぐらせていただいた。

次に立ち寄ったのは壱岐焼酎の酒蔵。
 
壱岐は麦焼酎の発祥の地だそうで、
 
案内された蔵には甕と樽があるが、それぞれ香りが違うとか。樽はスペインからシェリー酒の古樽を輸入しているとのこと。
 見学の後はもちろん試飲とお買い物だが、飲めないので柚子の香りのサイダーをいただいた。

車に乗り込んでしばらく行くと丘の上に管制塔のようなものが見える。飛行場かと思ったら
 これが一支(いき)国博物館。
変わった形の大きな建物は黒川紀章の最後の設計物だそうで、これが市立博物館とは驚いた。
 
エントランスから階段を上がるとまずはビデオを見せるシアターになっていて、
 ビデオが終わると窓のブラインドが開いて大きな地図と周りの景色が見えるという見事な演出。

出土品の展示はかなり地味だが
 こんな船で海を渡ったのか、という古代の船の模型があり、しかし一番面白いのはこのすぐ近くにある弥生時代の原の辻遺跡のジオラマで
  
  
 
小さな人形の一体一体が表情豊か。これがなんと実際の壱岐市民をモデルに作られたとか。
 「草むらでトイレしてる人までいます」と教えてくれたのは監視員のお姉さん。
博物館のジオラマはよくあるが、これほど面白いのは初めてだ。

最後は管制塔のような展望台に上がると

不思議な形の屋上に芝が植えられているのがわかり
 ジオラマの現地も良く見える。

スタッフさんたちに最敬礼で見送られて博物館を出たらその原の辻遺跡へ。
 
ここが弥生時代、紀元前2世紀から600年も続いたという一支国の王都で、いくつかの建物が復元されているが
 
吉野ヶ里遺跡をうんと小さく地味にしたような感じ。
近くには海から通じる川があり、周りは今も田んぼが広がって、小さな島とは言えここが豊かな土地であったことはよくわかる。

この後は筒城浜で時間調整をして

本日最後の観光地へ。

小島神社は「壱岐のモンサンミッシェル」だそうだが
 
そう呼ばれるのは神社のある小島へ干潮の時だけ道ができて足を濡らさずに渡れるから。
時間調整をしたのも干潮時間を待っていたため。

島は反時計回りに歩くのが決まりだそうで、ほぼ半周すると小さな鳥居に続く階段が表れる。
 
ごく質素な神社だが、この島全体が神域なのでこの島からは何も持ち出してはいけないのだとか。
 
岩だらけの島を一周して戻ると、途中の砂の上には取り残されたクラゲがあちこちに。

この島はパワースポットとして売り出し中、途中の歩道にはハート形の石まで埋め込んで若いお嬢さんたちにアピールしているが、ここをモンサンミッシェルと呼ぶのはいかがなものか。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする