会食はマスクしながらせよ、なんて変な要請のある昨今、そんなことは軽く聞き流して5人集合の「ヤムの会」。
今回の会場は曙橋にあるチベット料理屋「タシデレ」。
本格的チベット料理屋としてチベット・ファンの間では有名なので、ここは一度来てみたかったのだ。
場所は曙橋の駅から徒歩3分、中央大学のお向かい。
店内の天井一杯に5色のタルチョが張り巡らされ、チベット国旗が掲げられた横のモニターではYouTubeのチベット舞踊などが流されている。
さらにこの店で月2回行われているというチベット語講座の案内もあって
会話はともかく、読む方は「チベット文字が読めると望ましい」っていささかハードルが高すぎる。
さてそれでは注文、とメニューを見るとチベット料理屋だけれど南インド風のカレーなどが多い。なぜと思うも、亡命チベット人のコミュニティが南インドに多いとの説明があって納得。
チベット料理の方はそもそもバラエティーがないので
まずは丸く包まれたビーフ・モモと木の葉型のベジチーズ・モモ。ベジ・モモが生姜が効いておいしい。
そして本日のメインはKimcafe会長に予約してもらっていたギャコック鍋。
本格的な銅鍋の蓋を取ると
具材がいっぱいで思わず「おお」。
上に載っているのはラム、鶏のつくね、豚肉の揚げ物に厚揚げ、この下に白菜、大根、セロリ、じゃがいも、きのこなどたっぷりの野菜に春雨が隠れていて、具材が多すぎて入りきらない鶏だしの濃厚スープは大きなピッチャーで来た。
どの具材も出汁をよく吸っておいし~。
具を食べた後は店主のお勧めに従ってご飯を入れて雑炊に。
これがおいしくないわけがない。一鍋を5人で食べて満腹、大満足。
ところでギャコック鍋はチベット本土やネパールに行った時に食べたことがあるが、鍋の形以外は記憶にないのはそれほど特徴的な内容ではなかったからだろう。
写真がないかと探してみたら2010年に東チベットで食べたものが1枚だけ見つかった。
野菜が多くて今回の物に比べるとぐっと質素だけれど
他の食事は普通の中華料理ばかりだったので、この「チベット風鍋」はうれしかった。
ちなみに初めてチベット本土に行った2000年にチベット料理レストランで出された料理はこちら。
これに今回のような鍋が付いた記憶があるが昔は料理の写真をあまり撮らなかったのが残念。
ついでに東チベットで行き会ったチベット人巡礼のお食事風景。
大きな肉の塊をゆでたものをナイフで切りながら食べ、あとは平たく焼いたパンやジャガイモ、バター茶で練ったツァンパ。
チベット本土には東チベットから追い出された2010年以来行っていない。
今はどうなっているだろうか。
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