岩波ホールで映画を見、神保町でランチをしたら歩いて竹橋へ移動。
やって来たのは東京国立近代美術館。日本の近代絵画には実はあまり興味がないのでここに来たのは初めて。
それでも足を運んできたのはこの「あやしい絵」展が気になったから。ネット広告で目に付いたのだが、平日昼間にしては若めのお客さんが多かったのはPRがうまかったからだろうか。
会場に入るとまずは案内役の猫が出迎えてくれて
その先にいる等身大の女性は呉服屋さんが作ったものらしいがリアルすぎて確かにちょっと怖い。
この先はテーマごとの展示になって、ほとんどの作品は撮影可なのがありがたいが、一番惹かれた青木繁は撮影禁止なのが残念。
大きな作品は大正時代のものが多いけれど、一番インパクトがあるのは甲斐庄楠音の「畜生塚」。秀吉が秀次の妻子を皆殺しにしたことをテーマにしたもので、裸婦群像ではあるけれどちょっと宗教画のようにも見える。
大きな日本画の他には「高野聖」など本の挿絵が多く
ビアズリーの影響がありありなものが多いのは、よほど日本人の嗜好に合っていたものと見える。
鏑木清方や上村松園などの他は知らない画家が多かったので興味深かったが、思っていたほど「あやしい絵」ではなかったかも。
と言っているうちにコロナの緊急事態宣言で美術館は閉じてしまったから、この日に見に行けたのはラッキー。
小学校の社会科見学以来の毎日新聞社の建物の前を通り、
お堀端のつつじの満開を見て東京駅から帰った。
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