10月6日 続き
下社秋宮の境内を出て駅の方向へ坂を下って行く。
その途中に「菅野温泉」という立ち寄り湯があるので寄り道。
諏訪では上諏訪の「大和温泉」という所に入ってみたいと思っていたのだが、上諏訪市の共同浴場はコロナ対策で当面すべての県外者お断りとなっていることを前日確認済み。
下諏訪町の方は大丈夫と観光案内所のおじさんにも確認していたのだが
門に貼られた白い紙。近づいて見ると「源泉保守作業のため本日休業」!
宿の隣の「旦過の湯」も本日は臨時休業だったし、お店も休みが多くて、水曜日は要注意のようだ。
仕方がないので駅を過ぎ、別の共同浴場に行ってみることにする。
国道沿いに看板の出ている「矢木温泉」。
近づいてみると思いがけずきれいなプレハブ風の建物。表には湯温の表示まであって、しかし中は無人で料金箱に240円を投入する方式。おつりは出ないので300円で入らせていただく。
地元のおばちゃんたちがおしゃべりする浴室はすべてタイル張り、壁には波間を飛ぶ鳥のタイル画もあって、外光もふんだんに入って明るくきれい。ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉のお湯は無色透明、熱すぎることもなくスベスベとした感触で気持ちよく使わせていただいた。こちらは入れてよかった~。
矢木温泉からさらに国道沿いを行くと春宮大門。
この十字路を春宮とは反対方向へまっすぐ行くと下諏訪町役場の前を通り、諏訪湖畔に出る。
途中には小さな観光リンゴ農園があり
リンゴの自動販売機も。昨晩いただいた秋映はおいしかったけれど、重いので断念。
結構歩いてやっと湖畔に到着。今日も最高のお天気。
湖畔の遊歩道をしばらく行くと
白い建物が見えてくる。これが「ハーモ美術館」。
この美術館の設立者は産業用ロボットメーカーの創業者だそうだが、アンリ・ルソーやグランマ・モーゼスなど素朴派のコレクションを中心にしているのが珍しい。
この日展示してあったモーゼスおばあちゃんの1枚はなんと100歳を超えてからの作品。
ルソーや他の素朴派、カミーユ・ボンボワ、アンドレ・ボーシャンなどもみな中年以降に絵を描き始めたそうで、このコレクションは中高年に優しいかも(笑)。
他は版画が多いけれど、マティスやルオー、シャガール、ダリなどもあって、作品はかなり好み。
窓から諏訪湖が見える小さくてちょっと変わった造りのこの美術館はなかなか面白い。
美術館を出たら町役場の前へ戻り、本日のお昼はその斜め向かいにある「ハルピンラーメン」へ。
少し前、テレビで見て諏訪にしかないというこの店に興味を持ったのだが
醤油にニンニクなどの材料を入れて4年寝かせたというタレを使ったスープが確かにおいしい。醤油よりも味噌に近いけれどニンニクが効きすぎることなく、脂っこさもない。麺が細くて硬めなのも好み。この店、東京にも出店してくれればいいのに。
この後は下諏訪駅に戻り
万治の石仏(もどき)にやっとご対面。
隣の上諏訪駅であずさに乗り換える間にちょっとキオスクに寄らせてもらって
昨年JR東日本の「駅弁秋の陣」で大将軍を受賞したという駅弁をお買い上げ。
家に戻ってから夕食にしたが
鯉やワカサギなど地元食材で名物料理を入れたこの駅弁、確かにおいしくて楽しい。
諏訪の一泊二日、なかなか充実していたと思う。
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