Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

初めての諏訪 2 片倉館

2021-10-12 16:35:04 | 国内旅行

10月5日 続き

本宮前の土産物屋の前にバス停があり、ここから上諏訪駅へバスが出ている。
 かりんちゃんバスと名付けられた市内循環バス、何系統かあるのだがどれも一日3,4便、しかもなぜかほとんど同じ時間に動くので使い勝手がいいとは言い難い。

20分ほども乗って、やっと諏訪湖畔に出た。
 
湖畔にはバスの名前にもなっている市の木、かりんが植えられている。

この湖畔でバスを下車。諏訪湖をひと眺めしたら
 
 
お向かいに建つ洋館、片倉館へ。隣にある和洋折衷のような建物は諏訪市美術館だ。

片倉館とは大正から昭和初期に製糸業で栄えた片倉財閥が昭和3年に建設した公衆浴場。
 
とてもおしゃれな洋館なので、まずは会館棟を見学することにする。

 
脇にある玄関からロビーに入るとすぐに係の人が現れ、名前や連絡先を書いて入館料400円をお支払い。
この辺り、コロナ対策にはずいぶん気を使っている様子。

  
順路の通りまずは二階に上がると、資料室には糸車などが置いてある。
 
窓からは隣の浴室棟が見え、その壁にある熊は「守り熊」なのだそうだ。

この小さな部屋の先は大広間なのだが
 204畳あるというこちらは意外にも外観とは全く違う純和室。
 
一階にある部屋もお座敷ばかりで、昭和の初め、お風呂の後はやっぱり畳の上でなければくつろげなかったということだろうか。

ちょっと肩透かしを食った気分ながら、気を取り直してお風呂へ。
 
こちらでもまた連絡先を書いて、入湯料は700円。
 午後の女湯にお客さんは3,4人。大胆な恰好でストレッチをするお姉さんなどもいたがやがて皆さん上がってしまって、千人風呂と呼ばれる大きな浴室を独り占め。
 
 こちらは外観を裏切らず、ステンドグラスやタイル、彫刻など飾られておしゃれ。
中央の大浴槽は深さが1mもあり、しかし周りに段が2段あるので入りやすく、底には玉砂利が敷かれて歩くといい足裏マッサージになる。
お湯は40℃の適温だが、癖の全くない単純温泉は残念ながら塩素のにおいがして、ここは温泉よりも建物を愛でる所。

というわけでお湯を切り上げ、二階の休憩室へ。
  
無人の広間で八ヶ岳牛乳を飲んでゆっくりしていると、外のテラスに出られることに気が付いた。
 
テラスからは諏訪湖が見えるけれど
 
凝った造りのこの建物自体が面白く
 隣の会館棟の細部も良く見える。この中がお座敷だったとは。

片倉館を出たら大きな温泉旅館の並ぶ街を歩いて上諏訪駅へ。
 
ホームには足湯や温泉卵を作る所もあって、サービスのいい駅だ。


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コメント (4)
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