Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

春の佐渡 1 佐渡金山

2022-05-09 14:39:46 | 国内旅行

ここしばらくご無沙汰していたGW中の旅行、今年はおなじみS社が今まで行きたいと思いつつ行けずにいた佐渡のツアーを出したので参加することにした。
S社利用は図らずも壱岐・対馬、利尻・礼文に続いてまた島旅になってしまったが、交通手段の限られる島ではツアーが効率的なのだ。

2022年4月30日~5月3日 花の佐渡島のんびりフラワーハイキングと佐渡周遊の旅

4月30日

 出発は初めてホームの「0km 」表示に気づいた東京駅から上越新幹線で。
これまでガラガラだった新幹線もさすがに今日は指定席が7,8割は埋まっている。

 2時間で到着した新潟駅の工事は去年の12月からはだいぶ進んだ様子。
 
万代口のバス乗り場から新潟港の佐渡汽船ターミナルまではバスで15分。

ここでS社ご一行様10名+添乗員と合流。
  
 
ジェットフォイルの2階席を指定されたが、これも7割近くは席が埋まった。

定刻の12:55に新潟港を出発。
 
すぐにカーフェリーを追い越すジェットフォイルは早くて揺れもほとんどないが、甲板に出て海風に当たれないのがちょっと寂しい。

本日のお昼は船内で新潟駅のポン酒館で買ってきたバカタレおにぎり。
 新潟のタレカツが乗ったおにぎりはちょっとしょっぱめだけれどカツがおいしい。

 
新潟港からも島影が見えていた佐渡の両津港には67分で到着。
 現地ガイド氏に迎えられ、一人二席の贅沢なバスに乗り込む。

両津からはZ型をした佐渡島の真ん中を突っ切って反対側の真野湾へ。
 
途中は水田が広がり、ここは朱鷺の出没ポイントだと言うがそろそろ田植えが始まって人がいるので今日は姿は見えず。

やがて本日最初の目的地、佐渡金山に近づくと真っ二つに割れた山が見えてきた。
 これは江戸初期に金鉱脈を路頭掘りした跡の「道遊の割戸」。
「割戸」は人の手で掘れば「わりと」、自然にできれば「われと」と読む、とガイド氏はこだわりまくる。

 金山の入り口に来ると駐車場はいっぱい、大型観光バスも4,5台停まっていて、これも世界遺産候補になったおかげか、コロナ以来の人出だとガイド氏と運転手氏は大喜び。

 掘られまくった金山の地図を眺めたら中へ。 
  
 
坑道の中は観光地らしく整備され、詳しい説明書きや人形がいっぱい。
同じ鉱夫でも専門技術を持った者は当然優遇され、技術のない者は水汲みなどつらい仕事に着くことになる。
佐渡と言えば罪人の流刑地のイメージだが、この金山で過酷な仕事をさせられたのは江戸の無宿人(浮浪者)たちで、必ずしも罪人ではなかったらしい。

と、ここまで見てきたのは宗太夫抗。あら、もう終わりなの、と外に出ると道はそのまま資料館につながっている。
  
 
この資料館の展示はなかなか凝っていて、坑道の断面図はアリの巣穴みたい。
作業工程のミニチュアもよくできていて
  
  
 鉱山には女子供もたくさん働いていたらしい。

江戸時代の大判小判の展示もあるが、本物は小判一枚と一分金一つだけ。
  
 しかしここでの一番人気は小さな穴から時価1億円の金の延べ棒を取り出すゲーム。時間内に出さなければならないが穴が小さく、延べ棒が重いのでかなり難しいらしい。また成功しても延べ棒がもらえるわけではない。

階下に降りれば出口の前にはお土産屋さんがあって
 
金はこちらでお買い求めください。

 金山を出た後は佐渡奉行所の前を通り

北沢選鉱場跡へ。これも金山の一部だが、こちらは1940年代に作られたもの。廃業してからはゴルフ練習場に使われたりしていたものを世界遺産になりそうというのであわてて整備したらしい。
 その横にあるシックナーという施設の前にはプールも作られていたとか。

佐渡金山は世界遺産になった石見銀山に比べてずっと観光地化されているが、こうなると石見の方が本物っぽく見えるから皮肉なものだ。


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コメント
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