厳冬の1月以来の大人の休日俱楽部パスの旅、また北東北に足を延ばしてきた。
今回はネット予約限定のパス、年寄りもネットに親しめるようにとのJR東日本のありがたい配慮か?(笑)
9月10日
東京駅から7時30分発のはやぶさで出発。
朝早いのに大宮を過ぎると車内はほぼ満席。久しぶりの土曜出発、旅行客もだいぶ戻って来たようだ。
大船軒のサンドウヰッチを食べて、3時間20分で新青森に到着。
ねぶたでいっぱいの駅構内。
新幹線のねぶたがかわいい。
天気のいい駅前で待つこと30分。
JRの観光バスがやってきた。本日の乗客は20人。
今日は一日ガイドさん付きのこのバスで青森県内を回るのだ。
新青森駅を出てわずか10分で最初の目的地、三内丸山遺跡に到着。ここでの自由時間は70分。
そこで急いできれいな通路を通り、トンネルを抜けて外へ出る。
目の前には広々とした公園が広がり
左手に復元した縄文時代の村が見える。敷地自体はかなり広いが建物の数は多くなく、吉野ヶ里に比べるとだいぶ地味だ。
ピーカン晴れの中を歩いて、まずは一番目立つ大きな櫓とその下の建物へ。
いずれも柱の跡の大きさ、間隔から割り出したものだそうだが、紀元前2800~2600年前のものとのこと。
吉野ヶ里の時代より2000年以上古いと考えるとさすがにすごい。
このすぐ脇には銀色のドームがあって、この中にも大きな柱の跡がある。
内部は温度と湿度を保つために空調が効いているので、暑い中を歩いてくるとホッとする。
高床式の建物に
竪穴住居。屋根の上に草が生えているさまは最先端のエコ住宅みたい。
こうした住居跡は550棟以上も見つかっているそうだが
一部は小学校の体験授業にも使われている様子。
園内ではボランティアガイドさんの説明もあって、時間があればこれを聞きながら回りたかった。
が限られた時間なので入り口の大きな建物に戻り、常設展示室を見学。
するとここが小さなミュージアムながら予想以上の充実度で 縄文時代の暮らしを紹介。
土器は一番古い時代から新しい時代まで1700年もの年代差があるので、形や技術の進化がわかる。
しかしここで一番面白いのはたくさん出土している土偶。
八戸の是川遺跡より1000年から2000年も古いものなのでずっと素朴だけれど、これはこれで味わい深い。
この建物の奥には土器の復元などをする作業室があり、地下にはすごい数の土器の並ぶ収蔵庫。
土器のかけらが並ぶ壁などもあって、ジグソーパズル好きとしてはこの復元作業というもの、一度やってみたいと思う。
吉野ヶ里よりしょぼいなんて思ってすいません、縄文時代はやっぱり弥生時代よりおもしろいし、こちらの施設も大したもの、と感心して見学エリアを出ると ショップの土偶クリップにも心惹かれつつ
満席のレストランから栗ソフトの小さいパフェをテイクアウトしてお昼代わり。
これで70分はタイムアップ。「ちゃんと見るには2時間は必要な遺跡です。せわしなくてすみません」というバスガイドさんのお詫びを聞きながら次の見学地へ向かう。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。